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【荻野弘之 かおり&ゆかり】奴隷の哲学者エピクテトス 人生の授業 【読書感想文】


自分次第でどうにもならないものを軽く見る

自分ではコントロールできないものは軽く見なさい
その代わりに「自分でコントロールできることに目を向けて励みなさい」ということです。

自分でコントロールできるものは、自分の「行動」「取り組み方」「決断」「考え方」など。

もし自分が何かを望むのなら、それが「自分でどうにかできることなのか」をよくよく考える必要があります。

避けられない恐怖を軽く見なさい

たとえば、病気、事故、地震、雷、老化、死などこれらは自分で避けようと思っても避けられないものです。
どれだけ努力しても根本的には病気や事故、突然の死は避けられないことを自覚せよ!ということです。

このことを肝に銘じておけば、たとえ予想外のトラブルに見舞われてもあわてふためかなくても済みます。

他人の行動を軽く見なさい

他人もまた自分次第ではコントロールできないものです。

病気や事故と同じで、どれだけ努力しても相手から嫌われるときには嫌われるものです。

それよりも、目を向けるべきなのは「自分次第でコントロールできること」
自分が相手に接する態度や行動を重視することです。

他人の評価を軽く見なさい

周りの評価ばかり追い求めると、いつの間にか物事を決める視点が「自分」から「他人」になって進むべき道を見失います。

シンプルだが全力で自分が良いと思う時計をつけて、自分が良いと思う家に住み、自分が良いと思う車乗る。それでいいのです。

そうすれば、他人が評価してくれなくても、自己満足して幸せを感じることができます。

過去と未来を軽く見なさい

不安を煽るニュースを見てグズグズと思い悩む人は多いわけです。

だが残念ながらどれだけ不安になっても未来は自分でコントロール不可能です。

過去や未来ではなく、今この瞬間を精一杯生きることです。

脇役でも精一杯生きなさい

人間には勝手に能力が割り振られているわけですから、自分にできる役とできない役があって当たり前です。

大事なのは自分に与えられた仕事・役割がどんな役割だったとしても精一杯立派に演じきることだということです。

自分にできないことを無理やりやろうとするとおそらく不幸になります。

快楽を遠ざける

例えば、美味しいからと行って毎日、肉や酒、アイスを食べていれば
その瞬間は楽しいかもしれませんが、近い将来病気になったり太ったりして大きな苦痛を味わうことになります。

快楽というのはその瞬間は楽しいですが、度が過ぎれば将来の大きな苦痛を生むものです。

だから「快楽にすぐ飛びつくのではなく、あえて現在の小さな苦痛を選択する」ことです。

他人事のように自分ごとをとらえよ

人は、他人に起こった不幸は軽くみますが、自分の身に降りかかった不幸は過剰に反応して落ち込んでしまいます。

ここで大事なのは他人にかけるような言葉を自分にかけてやることです。自分に優しい声をかけてあげます。

「失った」ではなく「返した」

物心がついたときからそこにあったものが失われた時には
人は大きなショックを受けるようにできています。

私たちが持っている全てのものは一時的に貸してもらっているものだと考えることです。

何かを失ったときは「返したんだ」と考えてみてください。

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