【ケイト・マーフィ】LISTEN――知性豊かで創造力がある人になれる【読書感想文】
この本は「人の話を聴くことの重要性」を教えてくれる本です。
スマホによって私たちは人の話をより聞かなくなった
私たちはスマホを手にしたことによって、目の前の人の話を真剣に聴く時間が減った結果、孤独を感じる人が増えています。
この本では「孤独は世界的な現象になっている」と書かれています。
SNSで知り合いが増えたり、ネットでVtuerの配信が見られるようになっているのに孤独な人が増えているのは?
それは、人は会話がないとどれだけ周りに人がいたとしても孤独を感じるからです。
私たちはお互いの考えや今日あったこと大変だったこと、新しい変化や発見や感情などを誰かに話して理解してもらうことを心の底から望んでいます。
人間関係をうまくいかせければ、スマホより、目の前の相手に集中して会話を楽しんだほうがいいわけです。
人間関係のは滅はいつも相手の話を聞かないことで起こる
話を聞かないということは、「お前の話はおもしろくなく、重要でもなく、理解する価値がない」というメッセージを暗に相手に送っていることになるからです。
当然、相手傷つく。
この本では「相手を嫌いになるというのは、理解してもらえるという期待が裏切られたとき」と書かれてますし。
大量殺人犯の共通点は「誰からも声をかけられず、誰も話を聞いてくれなくて、孤立してしまった人である場合が多い」と書かれています。
話を聞くことで成長に繋がり、人間関係が豊かになる
人の話を聞いてさまざまな価値観にふれることで、視野がひろがって良い仕事や商品をつくることができるようになります。
自分一人の視点で見える世界はどうしても偏りや限界があるため、さまざまな人の話を聞いて相手の経験や視点、不満や満足しているポイントを共有してもらったほうがよりバランスの取れた良い仕事や商品をつくることができます。
ダメな話の聞き方
自分の話だけをする
相手の話を遮って話す
言われた言葉に対して筋が通らない反応をする
スマホや時計、外など話し手以外を見て話を聞く
落ち着きがない
ギャグを言おうとする
アドバイスをしようと思って話を聴く
わからなかったことをわからないままにしておく
友達と政治の話をしない
政治の話は意見が真っ向から割れることも多く、結果的に考え方の違いによて仲違いしてしまう可能性がとても高いからです。
先入観をなくして、できるだけフラットに話を聴く
これは、相手はこういう人だというレッテルや、自分は相手を100%理解している、自分と異なる意見は間違っている。といった思い込みや先入観を持っていると、相手の話を聞けなくなってしまうので、できるだけ先入観を捨てて、相手の話をフラットに聴くことが大切だということになります。
自分からみて変わっているなぁと思う人の考え方や行動には、それ相応の理由が隠されている可能性が高いということになります。
相手の話を聞いて、目に見えてない深い部分の理解に努めることで、相手の立場や考えが理解でき、自分の視野を広げることができます。
相手に純粋な好奇心を寄せて質問をする
当たり前ですが、相手の話を真剣に聞くには何よりも好奇心が重要になります。
逆にどれだけ頷いても、アイコンタクトをして、笑顔だったとしても好奇心がないとうまく相手の話を聴くことはできません。
そのため大事なのは相手に純粋な好奇心を寄せて質問することになります。
アドバイスしようとせずに聞く
人はたいてい、相手に問題を解決してほしいとおもっていないからになります。
この本では「アドバイスをすると相手は心を閉ざすことが多い」と書かれています。
アドバイスをしようと思っている時点で、上から目線になっていますし、だいたい真剣に悩んでいる人は今思いつくようなアドバイスは実行しているものです。
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