【フィリップ・ジンバルドー】男子劣化社会【読書感想文】
ポルノの見過ぎ
生まれてからずっとポルノしか性的なことをやっていないとどうなるか?
間違いなく現実とかけ離れた考えややり方になってしまいます。
言うまでもなく、ポルノは自分のタイミングで自分の欲求を発散させればいいわけです。
だが、現実の性行為は、コミュニケーション能力が必要んいなり、身体に触れて、相手も欲望を持った一人の人間として相手にしなければいけません。
なぜ男性はポルノを見てしまうのか?
それは、「 楽 」だからです。
人間は楽な方に流されやすい生き物です。
男性は拒絶される可能性のある現実の女性よりも、拒絶されないポルノを選ぶようになります。
無料で高品質なビデオが見られるのに、わざわざ女性を追う必要がなくなります。
そして、男子は現実の女性とのコミュニケーションを諦めて、ポルノにどんどんハマっていきます。
すると、現実の女性とどう接すればいいのかわからなくなります。
これが 草食系男子 です。
男らしさの押しつけ
男性は生まれた瞬間から「 結果を出そうレース 」が始まる。
平たくいうと、年収、地位、肩書、就職した企業、学歴などです。
男はそういうもので一旗揚げて、一家の稼ぎ頭になる以上、社会の受けいられる道はないわけです。
もしその道から逃げて、フリータやニートになると、他の男から見下されて、女性からは恋愛対象として見られなくなります。
そこでほとんどの男性はなんとか成功しようと必死で頑張りますが、成功者に成るのは一握りです。
実際多くの男子は挫折し、劣等感を抱きます。思わず弱音を吐きたくなります。
男はタフで強くなければならない、泣いたり、弱音を吐いたり助けを求めてはいけないと教えられてきました。
だらから、男同士でハイタッチやハグなんてしない。
男同士は友達であり、どこかでライバルなのです。
そして、結果が出せない人は「男らしさ」と「挫折」の板挟みで声をあげることなく、孤立していきゲームやポルノに入り浸るわけです。
その世界なら自分は支配者になれるわけです。
多くの男性が女性と性行為をしたいのは、それが唯一人の身体に触れる体験だからです。
それがなければ、男は他人の肌に触れる機会はない。
ゲームにハマりやすい
現実の世界に負けても、勝利の体験を味わえるものがあります。それが「 ゲーム 」です。
男子はゲームが大好きです。実際に男性のほうが女性の3倍ゲームにハマりやすい事もわかっています。
男性同士はゲームが上手いと尊敬されます。
そして、ゲームに比べると、スポーツ、学校、勉強はあまり退屈でつまらないものに思えてきます。
一番手っ取り早く「勝利」を味わえるのが「 ゲーム 」ということです。
そして、ゲームに熱中しすぎてコミュニケーション能力が磨かれなくなり、女性にどう声をかけたらいいのか?わからなくなるということです。
離婚率の高さ
3分の1以上が離婚し、結婚式で愛の誓いが今日も破られています。
で、離婚したあと子供はどうなるというと、だいたいは母親に育てられます。
シングルマザーです。
父親が親権を勝ち取れる可能性は約10%しかない。
そして、子供はこう思います「結婚してもどうせ離婚する」
そして、離婚した父親は婚姻費用の支払いをし続けることになります。
毎月14万円は割らなければならないのもザラです。
多くの父親が離婚したあとに、給料の大部分を渡す人生になります。
子供に会うこともほとんどありません。
もし支払わらないと人でなしと言われます。
そういうわけで日本で一番自殺が多いのは、離婚後の男性たちです。
そんな人を見るとどうなるか?
もう結婚に希望なんて抱かない そういうことになります。
女性の活躍
今は女性の社会進出が進んだことで、女性の収入は飛躍的に伸びました。
だが一つ問題は、成功した女性は、自分より無力で怠け者な夫など欲しくないということです。
男性は男性で女性より年収や肩書が劣っていると感じたくない。
つまり女性は自分の地位や給料が高くなればなるほど、結婚しづらくなるわけです。
女性の活躍が進めば進むほど、男も女も孤立していく可能性が高い。
ポルノの視聴をやめること
実際にポルノを見るのを辞めてから、人付き合いの不安が劇的に改善されたと報告もあります。
現実の女性との付き合いが楽になり、自信がつき、目を見られるようになり、エネルギーに溢れ、鬱が軽減し、さらには集中力も高まったという報告もあります。
女友達を作る
女性とコミュニケーションの訓練だとして女友達を作ります。
これを続けていれば、助成に対する幻想やネガティブなイメージから払拭されます。
ゲーム時間を減らす
まずは、自分ひとりでゲームをやるから、誰かと一緒にゲームをやる!としたほうがいい。
ゲームの問題はどんどん孤立してしまうことです。
そうではなくて、誰かと喋りながら顔を合わせて一緒にゲームをやるという具合に、人との関わりを増やすほうがいいわけです。
ゲーム実況などをしながら、誰かとコミュニケーションを取りながらできるのでいいかもしれません。
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