【ハ・ワン】あやうく一生懸命生きるところだった【読書感想文】
この本は「一生懸命生きているにもかかわらずなんか報われない」「自分はなんのために頑張っているんだろう?」と思っている人におすすめです。
努力は必ず報われるわけではない
努力は私たちを簡単に裏切ります。
逆に、一生懸命努力しなくても報われる人もいます。
この世の中は、自分がこんなに努力したんだから、必ずこれくらいの見返りがあるべきだという考えを持っている人があまりに多すぎます。
その考え方こそが苦悩の始まりということです。
見返りはいつも気まぐれです。
もちろん努力したぶんだけ結果が出ることもある。
この現実を受け入れれば、少しは生きやすくなります。
やる気がなくても働いていい
やる気 というのは愛情みたいなものです。
どんなに努力をしたって好きじゃないものは好きじゃないように、やる気が出ないものはやる気が出ません。
やる気は自ら作り出すものがあって、誰かに強要されて作り出すものではありません。
そもそも、ほとんど人が働くのは、お金を稼ぐためです。
だから、やる気がなくても好きでもなくても働ければいいわけです。
時間 と 労働力 を使っているにもかかわらず、さらにやる気 まで要求してくるのは会社として欲しがりすぎです。
むやみにやる気を出そうとすると、反動で無気力なる可能性があります。
世間の風潮を捨てて、自分らしく生きる
この世の中には、年相応にこうするべき という風潮があります。
なんのために頑張っているのか?もしそれが他人のためなら一度自分の生き方を考え直したほうがいいわけです。
人と比べてはいけない
最も手っ取り早く不幸になること。それは誰かと自分を比べること です。
だからこそ、私たちは誰かと自分を比べないようにきをつけなければいけません。
人間は人生の大事な時間を幸せ を探すより、不幸 を探すことに費やしているのかもしれません。
私たちが自分と比べてしまうのは、いつも自分と近い存在です。
人間はほとんど自分と似たレベルの相手と比べて落ち込んだり、優越感に浸ったりしています。
期待しすぎるな
人生の真理として、期待しすぎると必ずがっかりすることになります。
期待と失望はセットです。期待するから失望する、
期待しなければそこそこ楽しめます。
大きな期待をしなければ毎日が小さなラッキーの連続です。
逆に期待すればするほど人生はつまらなくなってしまいます。
なんでもそうですが、楽しく行きたいのなら、過度に期待するのはやめておいたほうがいいわけです。
他の選択肢はないという執着を捨てる
その選択肢がダメなら他に選択肢はないと思い込んでいるから絶望します。
執着しそうになったら、ほんの少し顔を上げて周囲を見渡すだけで、他の選択肢がいろいろあることにづきます。
そうすれば余裕を持って生きることができます。
やらなかった後悔は後を引く
この世の中は夢だけみて何もしない人がほとんどです。
夢を見て何も行動しなければ、なにの痛みも味わわなくてもすみます。
だけど何年か経って「あれをやっていたら、どうなっていたのかな?」と思い出して、胸の奥が苦しくなります。
だから人生行動してもっと下手こいていこう ということです。
自分の心に従って行動すれば、少なくとも誰かのせいにすることはありません。
拒絶されたとしても試しもせずにあきらめるよりマシです。
ダメな自分を認めたら自尊心が増す
自分を卑下して生き続けるのは苦しいでしょう?
そもそも自尊心が下がる原因は、自分を過大評価している からです。
自分はもっとすごいんだ!と思っているから、理想と現実のギャップが大きすぎて悩んでしまいます。
だから現実の自分がどんどん嫌いになっていき、最悪の場合、自ら命を絶つ人もいます。
動物はどうでしょうか?リスはほかのリスより顔が醜いとか、どんぐりを集めるのが下手とかといって自殺はしません。
動物たちは幻想がなく、自分を過大評価していません。ありのままの自分で生きています。
私たちも幻想を捨てて、ありのままの自分を認めないといけません。
お金のために自由を後回しにしない
年収300万円の人も1千万円の人も1億円の人もまだまだお金が足りないと嘆いています。
つまり、お金のために自由を後回しにし続けたら、私たちは一生自由にはなれません。