【島崎晋】眠れなくなるほど面白い 図解 孫子の兵法【読書感想文】
この本は「勝負に考え方を取りれる方法」を手に入れることができます。
勝つのではなく、負けない態勢を作る
勝負に強くなるには勝つことよりもむしろ負けないことが重要になります。
大体の場合、敗因というのは自分で作ってしまうからです。
たとえば、オリンピックでは演技でミスをしたほうが負けることになります。
そんなふうに、ミスをしたほうが負けるようにできています。
なにより相手は自分の思い通りに動いてくれないが、自分自身の動きは自分でコントロールができます。
であれば、まず自分の弱点を克服すべきです。
地味ですが、これが一番負けない方法です。
短期決戦を心がける
戦をすれば当たり前ですが、たくさんの人やもの、お金や気力を消費します。
そんな戦いが長引けば長引くほどどちらの国もボロボロになっていくわけです。
すると他のライバルがそんな困窮した状況につけ込んできます。
こうなってしまうと、どれだけ優秀な人や素晴らしい戦略を持っていたとしても手のうちようがなくなってしまいます。
だから守りを固めて、今なら誰でも勝てるというタイミングがきたときだけ攻めていき、勝ったらすぐ切りあげることが大事です。
負ける戦いをしない
まず負けないようにするためには、当たり前ですが、自分より格上の敵と、よくわからない相手には挑まないことです。
そんな相手と戦えば互いに消耗するだけですから。
だからまず相手について分析して100%勝てると思ったら突っ込み、勝てるかわからない場合は絶対に攻めないことです。
組織全体の心が1つになっているか?
全員が1つの大きな目標を達成しようと心を1つにしなければ大きなエネルギーは生み出せないです。
会社でも組織の上層部と現場の人間、営業の人間が同じ目標を持っているかが重要です。
バラバラだと、綱引きの綱をひくような感じで力が分散をしてしまう。
これだと力を合わせて綱を引いているチームには勝てないわけです。
相手になめられたほうがいい
戦というのは相手を騙すのかで決まります。
もっとわかりやすくいうと、ザコだと思われたほうがいいわけです。
弱くて小さな存在だと思われていれば、相手は「あいつはザコだ。どうせなにもできない。ほっておけ」と油断する。
そして、相手が見ていない間に着々と準備をしておき、スキができたタイミングで一気に突き崩します。
だから勝ちたければ、もっと相手からバカにされたほうがいい。
逆に自分のことを実態以上に強く見せかけていると「警戒され、対策を打たれて、守りを固められてしまう」
有能な将軍には干渉しすぎない
会社で言うと有能な人物に責任を与えたのならいちいち横槍を入れるなということです。
有能な将軍を雇ったのであれば、力を十分に発揮できるように忍耐強くじっと見守ってあげなさいということです。
戦わずして勝つ
相手を追い込まずに降伏させて仲間にしましょうということです。
いってき後も流すことなく
一発の銃弾を打つこともなく
城を破壊することもなく
相手に降参させて仲間にしてしまえば、相手の戦力をそのまま吸収できます。
選択の幅を広げる
何事もワンパターンでは勝ち続けられません。
例えば相撲では、いろんな勝ち方があります。
あれは、相手に応じて使う技を変えているわけです。
もし自分がどういう攻め方をしてくるのかが相手にバレていれば勝つことはできないわけです。
つまり、相手に自分のやり方がバレないようにたくさんの選択肢を持っておく必要があります。
天候や兵の数、その状況に応じて攻め方を変えられるように選択の幅を広げておく必要があります。
情報に投資すること
弱点をつくために情報を身につけておくことです。
孫氏の有名な言葉に「相手を知り己を知れば百戦危うからず」というものがあります。
これは、相手と自分の事情を知れば100回戦っても危険がないということです。