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ウーオ プロダクトチーム Values を策定しました

こんにちは!

ウーオに入社した2019年から毎年「ワタリガニを仕入れてカンジャンケジャンを作りたい」と言い続けて、先日やっと実現できて嬉しい、CPOの土谷(@ta1haku)です!🦀

ブログのオープニングケジャン

あっという間に8月ですね!今回は、2019年にエンジニアとして私が入社してから、現在は総勢17名にもなるプロダクトチームにおいて、今年の5月以降取り組んでいたプロダクトチームの行動指針、通称プロダクトチーム Values の策定について、そのプロセスや策定した7つの Values についてご紹介します。


プロダクトチーム Values 策定の背景

先ほども紹介した通り、ウーオの開発チームは今業務委託の方を合わせると総勢17名です。また、職種もバラバラでエンジニア、デザイナー、PdM、QA等。当然ですがいるメンバーの出身組織もWebの制作会社、メガベンチャー、SIer、スタートアップ、と規模も違えば業界やいるメンバーの職種も異なります。

そうした中、開発プロセスの中で意思決定をする際の判断基準が人によって異なってくることも多々出てきました。例えば一部を紹介すると、この機能は価値検証フェーズなのでリリースを最優先でするのか、既存のユーザの体験を守るためにリリースを先延ばしにして細かくQAしていくべきなのか、この機能をつくるべきか、そもそも作らずに検証できないものかまず模索しよう、等です。

ウーオで初めて一緒にプロダクト開発をするメンバーばかりですし、組織が大きくになるにつれ、こういう衝突はあって然るべきだと思います。そんな中、ウーオでのプロダクト開発において大事にしたいこと、を再定義していこうという動きをとることにしました。当時は、 バリューなのか行動指針なのか、曖昧でしたが、今ある会社の Values よりもう一段階具体度をあげた行動指針にしようと決めて動き始めました。

最終的には、「ウーオのプロダクト開発で大事にしていること」を言語化しておくことで、開発をする際の各プロセスで個々人が意思決定すべき時の拠り所だったり、判断する際の指針を組織に提供したいと思っていました。


ウーオ全社の Values

進め方

下記のような進め方で、バリューを策定していきました。1-2のプロセス、割と日頃から開発の振り返りなどで利用しているKPT(Keep, Problem Try)の議論フォーマットのように進めました。

  1. 各メンバーが大事にしていることを付箋で共有していく

  2. 似たような内容はまとめて、グループ化する

  3. 特定メンバーで特に大事にしたい内容を取捨選択し、ワーディングする

  4. メンバーに共有しレビューをしてもらい、清書する


1-2のプロセスでのアウトプットの様子



普段リモートで働いていますが、ちょうど全社の合宿で集まる機会があり、合宿の翌日に疲れた身体に鞭を打ち広島オフィスでバリューについて考えました。

3に関しては、各メンバーに出してもらった内容を踏まえ、今のフェーズで果たして必要なのか、少し具体的すぎてバリューや行動指針としてはフィットしないのではないか等を議論してなるべく多くなりすぎないよう削ぎ落としていきました。

3のプロセスはFigJamを使って


4に関して、言葉のニュアンスからそもそもの内容についてもレビューコメントをもらい、違和感なく言葉の意図が伝わるようにチューニングします。


メンバーから言葉遣いやニュアンスを中心にレビューをもらう

7つの Values

結果的に、この7つのプロダクトチーム Values が出来上がりました。

“あの人“にとって、なくてはならないをつくろう

今作ろうとしているものは、「誰のためのもの」なのか、自分がいま作ろうとしているものでその人は助かるのか、実際のユーザを想像しよう。

パソコン閉じて、市場に行こう

百聞は一見にしかず。誰かから聞いた情報だけで考えるのではなく、まずは自分の五感で現場を感じて一次情報を得よう。

オーナーシップを持とう

いわれた・決められているからやる、のではなく、また、誰かが答えをつくってくれるのを待たず、積極的に意見を伝えていこう。自分の想いを込めたプロダクトで価値を届けよう。

越境し、巻き込み合おう

自分やメンバーの強みを把握し、デザイン、開発、ビジネスなどお互いの領分だけに閉じず、強みを掛け合わせて1人では作れないものを作っていこう。周りを巻き込み、自らも巻き込まれよう。

小さな投資で、大きな学びを得よう

素早く、小さく試して、価値検証サイクルを回そう。速く学びを得て次の検証に繋げることは、爆速成長につながる。 どうすれば最速で学びを得られるか、模索しよう。

プロダクトの価値を高めるために、引き算を恐れない

機能が多い状態は時にユーザを迷わせる。価値から逆算して優先順位をつけ、仕様の複雑化を避けよう。初めて開いたユーザが迷わずやりたいことが理解できるプロダクトを目指そう。

技を磨き、持続可能なものづくりを追求しよう

今できるベストを尽くして、提供する価値の質をあげていこう。自らのスキルをアップデートし続けて、プロダクトの持続的な成長を実現しよう。

改めてざっと眺めてみると、非常にウーオらしいいいバリューができたなーと思うと同時に、プロダクトと組織が大きく成長しているんだなと感じました。
例えば「パソコン閉じて、市場に行こう」は市場や港といったユーザの現場へ出向いてのヒアリングの機会が多くあるウーオらしいものですが、最近はUUUOとatohamaという複数プロダクトの開発チームがあること、また各プロダクトの中でもユーザの業態(例:飲食店向け等)によってチームが分かれているので、チーム間の連携について言及したものがあるのも特徴的です。
また、プロダクトの機能や検証したい価値や体験も多岐にわってきたため、価値を見直して優先順位をつける意識や、ユーザ基盤も増えてきたため、より自分たちの技術的な成長に視点があるバリューもあります。

浸透

今回のプロダクトチーム Values は具体的な行動がイメージできるように作ったので文字数も多いため、各メンバー空で言えるくらい覚えていってもらう仕掛けも必要です。今ここは絶賛調整中ですが、Slack等での日々のコミュニケーションの中で触れる機会を増やしたいということで、早速@morieeeenyoがバリューに沿った行動が流れてくるSlackチャンネルを作ってくれたり、@misaaa09が振り返りなどで使うFigJam上にスタンプを作ってくれたりと気づいたら進めてくれていました。


リアクションすると転送されるプロダクトチーム Values のチャンネル



FigJamのお手製スタンプ

よりよい開発チームを目指して

今回は、ウーオメンバーが大事にしていることや、その言語化のプロセスについて方法について紹介しました。

いいプロダクトを作ることといい組織づくりは密接に関連していると思います。また、今回言語化したプロダクトチーム Values は、今と今後の組織において大事にしたいことのスナップショットです。ウーオは、「すべての街を、美味しい港町に。」するために各メンバーがオーナーシップを持って自発的に組織をよりよくしていくのが大事と思っているチームです。今の規模からさらに大きくなったり、いろんなバックグラウンドのメンバーがさらに増えて組織が成長するにつれ、どんどんアップデートしていければと考えています。

特に、今回の記事で、ウーオの大事にしたいこと、に共感された方や、実際の開発での活用など気になる方、ウーオのプロダクト開発に興味がある方はぜひ下記を覗いてみてください。


https://open.talentio.com/r/1/c/uuuo/pages/64395


最後に、この時期は夏枯れ(水産業では、本格的な真夏の暑い季節に魚があまり獲れなくなる事を【夏枯れ】と呼びます)で魚が少なくなってきていますが、7月はじめに捌いて食べた宮城のカツオが美味しすぎたので紹介しておきます。また次のブログをお楽しみに!

ブログのエンディングカツオ

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