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スティーブ・ジョブズが愛した京都の寺の魅力
こんにちは。
自分らしさデザイナーの石川大雅です。
先日、私は一人、京都を訪れた。
目的は茶道の勉強のため。
茶道にとって京都はまさに聖地。
そう、まさに聖地巡礼だ。
少し前に茶道の先生に京都に行くことを伝えると、
おすすめスポットをいくつか教えてもらった。
その中の1つ、京都滞在中、私の心が一番揺さぶられたスポット。
世界文化遺産であり、京都の禅寺『西芳寺』。
またの名を「苔寺」。
ここで私の心が感じたことを、言葉にする。
本堂で写経体験
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臨済宗の寺院ということもあり、まずは写経体験から始まった。
私は本堂に入り、筆ペンと写経用紙を受け取る。
いくつか席があり、私は直感でピンときた席に正座して座る。
目を瞑り、まずは深呼吸。
静かな空間に、水の流れる音。そして葉に水がはねる音。
落ち着ちついてきた。
目を開け、
「延命十句観音経」(えんめいじっくかんのんきょう)が書かれた写経用紙の上から、ただ筆ペンでなぞる。
一心に写経に集中できた。
雑念はない。ただ筆が走る。
書き終えた後、合掌。
「この感覚はなんだ。。」私の心はそう思った。
水面に一滴の雫が滴った小さな波を1つ1つ感じ取れる感覚。
とても心地よい。
そんな心地よさをもって、庭に出る。
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もう雰囲気がある。
これは期待できそうだ。
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庭へと出ると、正面には広大な緑の敷地が広がる。
空気がヒンヤリとしている。
小雨が上がり、苔や葉が濡れて少し輝いている。
「はぁ。。」思わず声が出る。
なんて美しいのだろう。
空気の冷たさとは裏腹に心は高揚する。
この広大な公園を一周できる小路がある。
ゆっくり歩く。
こころが「足を止めたい」と感じたところで足を止める。
深呼吸。。。
吸った空気でこころが浄化される。
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己のこころと対話
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自分のこころの赴くままに、歩き、足を止め、そして呼吸をする。
こころとからだが一体になり、なんだか優しい気持ちになる。
自然と笑みがこぼれる。
こんな落ち着いた幸せな散歩が他にあるだろうか。
景色、音、空気、身を包むすべてのものが私と一体になる。
気持ちいい。。
素晴らしい体験だ。
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庭を一周すると、なんだか晴れやかな気持ち。
己のこころと向き合い、心が感じることを素直に自然にからだが受け取っていた。
また、いこう。
西芳寺(苔寺)に行きたい方へ
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所在地 : 京都府京都市西京区松尾神ヶ谷町56
アクセス : 京都バス「苔寺・すず虫寺」下車、徒歩3分
電話番号 : 075-391-3631
拝観時間 : 午前中のみ(10時~12時)
拝観料 : 3,000円~
拝観予約 : 前日までに予約が必要(Web予約可)
詳しくはこちらをご覧ください。
京都旅行の際は、ぜひ行ってみてください!
▼私について▼
https://withcoach.notion.site/cb42d2cb1e1e456c95957b24df923b1d
茶道との関係
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今回の京都旅の目的は茶道の勉強。
ここ西芳寺のお庭の中にある「湘南亭」は、
わび茶を大成した千利休の次男、千少庵が建立したお茶室です。
黄金池を眺められるよう作られた月見台が特徴的で、現在は重要文化財に指定されています。
そう、私はこのお茶室を見に来たのです。
残念ながら中を拝見することはできませんでしたが、雰囲気や歴史を感じれれただけでも素晴らしい体験でした。
スティーブ・ジョブズとの関係
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皆さんご存じアップル社の創業者、スティーブ・ジョブズ氏もプライベートで幾度となく、この西芳寺を訪れていたようです。
ジョブズ氏が禅や茶道の思想に魅了されていたことは有名です。
瞑想を生活に取り入れ、現在のマインドフルネスブームの背景にもなっています。
また、iPhoneやiPodのデザインも禅の思想を受けているといわれています。
たった一つ丸いボタンがあるだけの、無駄を一切省いたシンプルなデザイン。
無駄を省くことや円相は、ジョブズ氏が禅の思想から影響されたものだといわれているのです。
※掲載写真は一切加工しておりません。