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あたらしい能力を身につけるなら、「業務用シュレッダー」式の学習法に尽きる。

自分の学習法について適切な比喩が浮かんできたので、ここに残すことにする。あたらしい能力、分野の知識、あらゆる技能などを習得するときに役に立つ考え方、かもしれない。

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はじまり

まず大前提として、ぼくは「あらゆる分野において、適切な図書を1000ページほど読み込めば、『中級者レベル』には到達できる」という自説を持っている。

なぜなら、現代における全人口の9割以上の人間は文章がほとんど読めず、その9割から「文章をちゃんと読む」という点で一定のアドバンテージを得ることができたら、それはきっと「一つの分野」における過半数を凌ぐことにはなるだろうからだ。RTAするなら、普通にWikiを全部読んだ方がいい。

ツイッターの世界ユーザー数が2億人弱。感覚的に、ツイッターユーザーの7割くらいが言語を理解していないので「9割が文章を読めない」という憶測は、ちょっと楽観的すぎるかもしれない。大衆は1000ページ読めない。よって、1000ページ読めば中級者にはなれる。雑ではあるが、そんなに的外れではない考え方だと思う。

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ひとはほとんど文章が読めないので、文章をちゃんと読めればほとんどの人間を出し抜くことができる。Wikiをちゃんと読めば、大体のゲームでは中級者になれる。もちろん、コアなユーザーしかいない学会みてえなゲームにおいては別だ。その場合は、あくまで「習得度」としての中級である。

となると、新たな技能の習得には「情報処理能力」が欠かせないことがわかる。適切な図書を設定できるかどうか。1000ページ読めるかどうか。それを読み解き、身体へと落とし込めるかどうか。このあたりが重要になってくる。

ぼくは精神に「業務用シュレッダー」を持っている。これは「情報処理能力」のメタファーだ。ぼくは大体「200〜250ページ/日」ほどの、多様な分野の図書を消化することが習慣となっているから、何か「学習する標的」が目の前に現れたら、この「業務用シュレッダー」にそれをぶち込むだけで、4.5日後には処理が終わっている、というわけだ。

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「業務用シュレッダー」って何やねん、と思うだろうけれど、ぼくにとって「毎日の読書習慣」というものは、それくらい自動的で、かつ確実で、雑で、大胆なものなのだ。

ぼくは読書を始めるとき、なにも思わない。ただ我々がいつも肉体にご飯を食べさせられて、セックスをさせられて、寝させられて、起こされるようなもの。そこに知識があり、思考のトリガーがある。だから、ぼくは「食欲や、性欲のように」、本に読まされている。ただ対象に吸い込まれている。

業務用シュレッダーの動画を見ていると、何か「吸い込まれていく感じ」がないだろうか。ついつい、身体がそこに吸い込まれて、全て砕かれるような妄想をしてしまう。目眩に近い。ぼくにとって、読書や、ひとに会うことはそんな感覚だ。吸い込まれているだけ。砕いているだけ。

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どんな分野でも、ぼくは「まあ、全部シュレッダーにかけたらいっか」と思っている。そこには苦痛もなにもない。ぼくにとって、これはゼロコストだからだ。

精神に業務用シュレッダーを持っておくことで、どんな分野の学習も可能になる。中級者レベルまでは持っていける。とりあえずぶち込んでおけば、なんか粉々になっている。そういうエネルギー。これを精神に育てていくこと。

習慣とはシュレッダーが錆びないように動かしておくこと。止めない。今は大した標的がなくとも、それを動かし続けることに意味がある。いつでもぶち込める。そういう状況をつくって、保持することが重要だ。毎日コスト感のない範囲で、情報を処理し続けること。これが、ぼくがやっている学習法だ。


新たなネットワークとの邂逅。比喩はネットワークだ。関係なかったものをつなげて、関係あるものにしてくれる。今日も出会いをやった。このマガジンでは「出会い」を書いていく。明日は何に出会うのだろう。レンズを磨けば、きっと明日も出会えるだろう。

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ここからは比喩そのものについて書く。ぼくが何かを比喩するとき、どんな頭の使い方をしているのか、メタ的に考えてみたい。もしかすると、「上手な比喩のしかた」にヒントを見つけられるかもしれない。


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