外資系企業人事部長の部下へ宛てたHR Letter「グローバル企業での働きかた」第29話 やる気がでない時の対処法
第29話「やる気がでない時の対処法」
だれでも意欲が高まらなかったり、モチベーションが下がったりすることがあります。そんな時、どう対処したらよいのでしょうか?
モチベーションをあげるための第1歩は「自分がわくわくすることは何なのか?」をしっかりと理解することです。別の言い方をすれば、自分がどんな時にやる気が出るかの自己認識を高めることです。
私の場合、1つには健康状態の維持があります。体調が悪い時にはモチベーションを高く維持することが非常に難しくなります。ですから健康状態をよくするための努力は惜しみません。また、健康の基本は睡眠なので自分に必要な睡眠時間は優先して守るように心がけています。
2つめは、好きなものを食べることです。みなさんご存じの通り、私は食べることが大好きです。定期的に自分の食べたいものを食べることはモチベーションを維持するための1つの手段となっています。
3つめは、仕事においてミッションとゴールを明確に設定することです。私は目的志向の強い人間ですから、ミッションとゴールをきっちりと自分の中で消化して、どんな意義があるかを自分なりに納得することが必要です。惰性で仕事をしないためにも必要なプロセスです。
4つめは、そのゴールの達成後に自分なりのご褒美を設定して、それを自分に与えてあげることです。区切りをつけることが次の活力になります。
次に、どうしてもやる気がでない時にどうやってそこから脱出するかを考え、実行することを考えてみましょう。「頑張りたいのに頑張れない」とか「どうやって頑張ればいいのかわからない」という状況に陥ってしまうのは誰しも経験があるはずです。私の場合「惰性化してしまっている。マンネリ化している。行き詰っている」といった状態です。人には誰でもバイオリズムがあり、いつも100%の状態ということはあり得ません。いわゆる「スランプ」は必ずやってきます。こういった時に私が実践していることがあります。
1つは体を動かすことです。頭で解決できないことは体に預けてみるのです。何時間かウォーキングをしたり、山に行ったりすることで、解決の糸口が見つかることがあります。どんなことでもよいのですが思い立ったらすぐに取り組めるものがいいでしょう。
2つめは、整理整頓をすることです。1つめにも通じますが、掃除をしたり、部屋を片付けてきれいにします。風水でいう「気」を良くするという考え方にも通じます。
3つめは、人に会うことです。自分の中で煮詰まっていることは人との交流によって活路を見出すことがあります。自分が考えていた枠が人の意見で別の見方に変わることは多々あることです。
みなさんがモチベーションの低下を感じた時、この話を思い出して自分なりの活路を見つけていただければと思います。