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一生使い続けたい、8つの美しい生活道具たち

こんにちは。
今回は、僕が気に入って使っている生活道具を紹介しようと思います。

今回メインで紹介したいのは大量生産品というよりも、職人が一つずつ手作業で作っているような一点物の生活道具です。

大量生産品は価格が安くて使いやすいものが多く、マスプロダクトならではの良さがもちろんあると思います。
一方で職人が一点一点作っている作品にも良さがあります。
一般的に大量生産品と比べると美しいデザインや見た目、使われている素材から作り手のストーリーを感じることができ、手入れをしながら大切に長く使っていく中で愛着が湧くものも多いと思います。
僕自身、お気に入りのものを長く使うことで消費生活から抜け出したいと思っているため、身の回りのものは自分の感性に触れる一点物を選ぶこともよくあります。

今回は日本の職人が作ったものを中心に、個人的に気に入っている生活道具を紹介しようと思います。

TAjiKAのKitchen Shears(separate)

まず紹介するのは、TAjiKAのキッチンバサミです。

TAjiKAは多鹿治夫鋏製作所が運営するハサミのブランドで、ハサミの良さをより広い人たちに知ってもらうために作られたブランドです。
多鹿治夫鋏製作所は兵庫県にて家族経営で運営されている、世界的にも評価されている確かな技術力と伝統を持ったハサミ専門の製作所です。

僕が持っているキッチンバサミはステンレス製のスタンダードなデザインで、適度な重みがあって手にもよく馴染みます。
刃の部分をよく見るととても精密に作られていて、刃と刃が合わさったときに隙間が一切ないです。
手作業で制作されていると思うと、しびれるほど感銘を受けるクオリティ。

切れ味はそこら辺のハサミに比べると段違いで良く、もはやナイフのような切れ味があります。
本当にスパッと切れるので、刃の先端を手で直接触るのは危険です。
袋などの食品の包装を切ったりするときだけではなく、肉や野菜を包丁代わりに切ることもできるハサミなので、包丁を使うのが面倒なときにもTAjiKAのハサミがあると便利で料理が捗ります。

ちなみにキッチンバサミはセパレートタイプとそうでないものがあり、僕が使っているセパレートタイプのものは、開いていくと二枚の刃に分解することができます。

分解して水で丸洗いが可能

洗うときは分解して洗えば洗いやすいだけではなく、清潔感を保つことができて衛生的なので、いつでも気持ち良く使うことができると思います。

手入れをしながら愛着を持って、何年も使うことができるハサミだと思うので、今後末永く使っていきたいと思います。

竹俣勇壱さんのryoカトラリー

二つ目に紹介するのは、竹俣勇壱さんのryoというシリーズのカトラリーです。
竹俣さんは石川県の金沢にアトリエを構え、ジュエリーも手掛けていますが、カトラリーも多く制作しています。

僕はテーブルスプーンとテーブルフォークを一つずつ使っていますが、仕上がりを近くで見るとアンティークのような風貌で、繊細さの中にも迫力が感じられます。
これらを使って食事をすると、不思議と食事自体が一段豪華になった気分になります。

スプーンとフォークはステンレス製で、日本に洋食器が輸入され始めた頃の型をモチーフに制作されているみたいです。
少しクラシックな感じの角張った感じもあって、かっこいいデザインだと思います。

デザインはデザイナーの猿山修さんがされていて、そのデザインをもとに新潟県燕市の田三金属がプレスをし、それを竹俣さんが仕上げています。
シリーズの「ryo」という名前は、手掛けた方たちの名前のイニシャルを組み合わせて名付けたみたいで、そういった背景も知れば知るほど面白いです。

スプーンやフォークは日々の食事でも使う頻度が特に高いものだと思うので、一式持っていると食事の時間が豊かなものになると思います。

山田憲栄さんのバターナイフ

三つ目に紹介するのは、山田憲栄(のりはる)さんのバターナイフです。
継ぎ目が一切ない、かわいらしい形のバターナイフが個人的にお気に入りです。

このバターナイフはすくう部分の面積が大きいので、ストレスなくバターやジャムなどをパンに塗ることができます。
僕が持っているものの素材は真鍮製で、使っていくうちに経年変化も楽しめるので、育てる楽しみもあります。
また素材が真鍮製だと適度な重さがあるので、手に持ったときにバターを切りやすいのも使いやすいポイントですね。

山田さんは京都で金属を素材として使った制作をしていて、主にカトラリーやお皿、小物などを作っています。
派手ではないですが、ミニマルで毎日使いやすいものが多い作家さんだと思うので、他にも作品をチェックしてみると面白いと思います。

小西光裕さんのコーヒーメジャー

四つ目に紹介するのは、小西光裕さんのコーヒーメジャーです。

小西さんは金属を使った彫刻やカトラリーを主に作っていて、普遍的な美しさをもつプロダクトばかりを手掛けています。
中でもコーヒーメジャーは特にデザインがかっこいいと思っていて、お気に入りです。

このコーヒーメジャーは、すくう部分がステンレス素材で、ハンドル部分が真鍮でできています。
グレーとゴールドのコントラストが本当に相性良いですよね。

持ったときに心地良い重量感があって、すくう部分の厚さが薄めに作られているので、豆をすくいやすいです。
このコーヒーメジャー一杯で、浅煎りのコーヒー豆ならだいたい10g強の豆をすくうことができます。

真鍮の素材は使ううちに経年変化が楽しめて味が出てくるので、使っていて愛着の湧くプロダクトです。
手作りならではの雰囲気や美しさだけではなくて、使いやすさを考慮して作られているのが本当に気に入っています。

FUTAGAMIの鍋敷き

五つ目に紹介するのは、FUTAGAMIの鍋敷きです。
真鍮製で、月をイメージした形の遊び心のある鍋敷きです。

この鍋敷きは、砂型の中に溶かした金属を流し込んで形を作っているので、表面をよく見ると細かい砂目の跡があります。
表面のザラザラ感が月のクレーターを表現しているらしく、完成度高く作り込まれています。

真鍮の素材でできているので、使い込むうちに色や雰囲気が変わってくるのも魅力的なポイントです。
個人的には、使っていくうちに味が出て育っていくようなものが好きなので、末永く使い込んでいくのが楽しみです。
ちなみに鍋敷きの後ろにはシリコンが三箇所についているので、テーブルを傷つけないで済むのも便利です。

FUTAGAMIのプロダクトはデザイナーの大治将典さんがデザインして、富山県で製造されています。
この鍋敷きをはじめ、無塗装の無垢の真鍮でこれだけ美しくてインパクトのあるものを作られると、簡単に買い換えるのではなく一生使っていきたいという気持ちになります。

鍋敷きは僕が持っている「月」以外にも、「銀河」、「星」、「太陽」という全部で四種類のモデルがあります。
どれもそれぞれ美しいので好みに合わせて選ぶのが良いと思います。

Westside33のアイスクリームスプーン

六つ目に紹介するのは、Westside33のアイスクリームスプーンです。
アイス好きの僕は一年中お世話になっている便利なアイテムですね。

アイスクリームは冷やしすぎると固くてスプーンが刺さらないことも多いと思いますが、このスプーンを使うと力を入れすぎなくても簡単にアイスをすくうことができます。
熱伝導率の良いアルミ素材でできているので、手の体温がすぐにスプーン全体に伝わり、その温かさでアイスを溶かしながらすくうことができます。

アイス専用のアルミスプーンは今や結構色んなものが売られていると思いますが、このWestside33のアイスクリームスプーンは京都で一つずつ職人が作っているので、金属を削り出した風合いなどが感じられて愛着が湧きます。
さらに軽くてミニマルなので、普段遣いの際にもストレスなく、気軽に使ったり洗ったりすることができるのでおすすめです。

Westside33の雪平鍋

七つ目に紹介するのは、Westside33の雪平鍋です。

これもWestside33のプロダクトなので、丁寧に職人によって作られています。
見た目がシンプルかつミニマルなデザインであるだけではなく、実際に使ってみるととても精密な作りであることを実感でき、使い手のことを考えて作られていることを実感できます。

無駄のないフォルムはもちろん美しいのですが、個人的に特に感動したのは注ぎ口です。
というのも、この雪平鍋の注ぎ口は本当に注ぎやすく、液体をこぼすということが一切ないです。
特にAmazonなどで販売されている安い雪平鍋の中には、注ぎ口から注ごうとしてもこぼれまくってしまうものもかなりたくさんあります。
僕も今までいろんな雪平鍋を購入して試してきましたが、この雪平鍋は今まで使った中で一番良くできた雪平鍋だと思っています。

見た目の良さと機能性を兼ね備えた使い勝手の良い雪平鍋だと思うので、日々の料理で頻繁に使っていますし、これからもずっと使っていきたいと思います。

Fog Linen Workのキッチンクロス

八つ目は、Fog Linen Workのキッチンクロスです。

リネンのファブリックが個人的には好きなのですが、キッチンクロスに関しては、使い勝手が良くてずっと使っていきたいと思うものが、今までずっと見つかっていませんでした。
そんな中、このFog Linen Workのものを見つけたのでしばらく使っていますが、とても気に入っています。

Fog Linen Workのキッチンクロスは厚手で、赤のラインが入ったシンプルなデザインです。
リネンなので吸水性が良く、乾くスピードも速いので、毎日洗って清潔に使うことができます。

Fog Linen Workはリトアニアのリネンを使い、リトアニアでものづくりをしているらしく、このキッチンクロスを見てもすごく良質な素材を丁寧に加工して作られているということが感じられます。
広げるとサイズがかなり大きいので、キッチンクロスとしてだけではなくてランチョンマットとして使うこともできると思います。

一度使ったら手放せなくなるような、使い勝手の良いキッチンクロスなので、破れてしまったとしても末永く使い続けていきたいと思います。


そんな感じで、今回は僕が気に入って使っている生活道具について紹介しました!

今回紹介したような身の回りの道具については、安くてそれなりの品質のものを他に手に入れようと思えば、もっとコスパの良いものが見つかると思います。
それでもやはりデザインの美しさや作り手のストーリーを感じながら、長く手入れをして、ずっと使痛いと思えるものを身の回りに増やし、使い続けたいと個人的には思います。

何十年も気に入って使い続ける事ができるものはそんなに多くないと思うので、自分なりに愛着を持って使えるものを見つけるためのヒントになればと思い、今回は個人的に気に入っている生活道具を紹介しました。

気になったものがあれば、お買い物の参考にしてみてください。

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August
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