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日記のようなもの。

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みじかくて、かんたんな、ちいさな言葉。
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#働く

社会の嘘つき。【エッセイ】

 中学3年生のとき、僕は社会と約束した。大人になったら僕は働く。その代わりに、社会は僕に自由をくれると。  社会は僕を裏切ったんだ。自由なんてものは偽物だし、大人たちは楽しそうに見えて、本当は欲しくもない商品を買って見栄を張っているだけじゃないか。僕は知らなかった。こんなにも働くことが辛いなんて。  大体おかしいじゃないか。1日8時間も働かなきゃいけないなんて。フリーターになればいいじゃないかって? そんなことは僕も考えたさ。でも、同じだけ稼ごうと思ったら正社員よりも労働

【エッセイ】あなたがいても、いなくても。

「学生と社会人の違いは何だと思いますか?」面接で聞かれたことを思い出した。  社会人って言うけど、学生だって社会の中で生きてるんだから社会人だろ。たぶん聞いているのはそういうことじゃない。それに、どうせ模範解答的なものがあるのだろう。分かっていても面接官や社会の思い通りになるのは気に食わない。僕は我慢できなかった。 「僕の考えでは学生も社会人のうちに入りますが、これらを二項対立として見るとするなら、学生から社会人になるということは、生産と消費の資本主義のサイクルに組み込まれる