自分との向き合い方。

小児がんの影響でPTSDになってしまった私は、未だに暗闇から抜け出せずにいます。
PTSDから解離症状を起こしてしまった時は記憶もなく、とても怖いし悲しい気持ちになります。

日常生活にも支障が出る中、どのように病と向き合えばいいものか。
それを考えて何年も経過していますが、心から思うのが「逃げるが勝ち」ということ。

もちろん、何もかも逃げてばかりじゃいけないけれど、ボロボロになるくらいなら逃げてしまった方がいいとも思います。
私がボロボロになっても、誰も助けてはくれない。
結局1人でもがき苦しむしかないのだから。

そう思っていても、自分自身の性格上なかなか逃げ出せず、安心出来る居場所もなく…。

「もうがんは治癒したんでしょ?良かったじゃん!」
その言葉は、正しくもあり間違いでもあると思います。

がん自体は治癒してても、再発・転移の可能性もあり不安は続く。
晩期合併症でホルモンバランスはぐちゃぐちゃ。
PTSDでメンタルも辛い。

あくまで私の持論ですが、「がんが治った=解決」ではないと思ってて。
実際、がん治療を終えてから何年も経った後に、晩期合併症になったりして別の治療が必要になってくる方もいらっしゃいます。
私もその1人です。

今は、がんサバイバー専門外来がある病院も数ヶ所あります。
遠方からはなかなか通院できませんが、そういう専門外来がもっと広まっていけば、サバイバーの方の心の負担も多少は減らせるのになって思います。
でも、そこで問題になってくるのが金銭面。
小児がんだと、小児慢性特定疾病の該当になりますが、AYA世代の一部の方や、成人してから晩期合併症で通院するには何の公費負担もないので、正直治療を続けていくことも難しい場合もあります。
実際、生命保険もがんの病歴や通院歴の問題で、なかなか審査が通らず入れなかったりという問題もあります。

助けてくれた主治医には感謝しているものの、果たして生きてていいのか。
生きていることの罪悪感や葛藤を抱きながら生きていくのも正直残酷です。

がんサバイバーの1人として、がん治療後のフォローアップを長い目でしてくださる病院がもっとできてほしい。
そして、治療費の面でもがん治療後に晩期合併症etc.が出た場合(成人)のフォローアップの制度も充実してくれたらいいのになと思っています。

自分と、そして自分の病としっかり向き合えるような環境が整備される。
そんな日がいつかきますように。

明日も、みなさまにとって素敵な1日になりますように!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?