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🔴いつも大安吉日233 〜おっきな波は返しもおっきい〜

【おっきな波は返しもおっきい】

ここのところやっぱりスッキリしている
そして「ここのところ」の前までは、スッキリとは真逆な「ドローリ」と滞った状態だった

ぼくはロボットじゃないので、もちろんいまでもちいさな波はある
でもそれはただ過ぎて行くちいさな波で、ぼくの感情や大切にしたい想いまでを、おっきく引っ張っていってしまうことはない

「なんかスッキリしてるんだ」


🔴沈んだ泥舟

「なんか」を、うまく言葉にしようとするとやっぱりそれはむずかしい

こどもたちがいつものケンカをしていても、「はいはい」って感じでどーでもいい
どーでもいいと言っても「うるせぇなあ」くらいは思うんだけど、その波はすぐに過ぎて、またぼくの心には静かな広い海がやってくる
前なら「っせぇっ」といって、こどもたちの中におっきな強い激しい波を立てていた
そのあとの心の海は、静かだけどとてもせまくて尖って暗くて怖かったはずだ
窮屈で静かにするしかなかっただろうな

こどもたちの「あそぼーよ」にも、長く付き合うことはそんなになかった
ぼくにもやりたいことや自分の時間は必要で、「ここでいまおれの時間は使えないな」と、そう思うことが習慣になっていた

で、少しだけ見えてきた
まだまだ整わないぼくは、泥舟だった
崩れそうな部分を補修しながら進んではみるものの、どの道泥舟は沈んでいく
そんな泥舟に、いらない荷物までたくさん積み込んで、補修作業するスペースすらなかった
そんなことが「いつも」になっていた

そして泥舟は沈んだ
積み込んだ荷物もみんな沈んだ
長くもがきつづけた時がおわった
はじめて味わうこの感覚

沈みながらぼくは「終わりか」と、やっぱりその時を迎えて悲しくなっていた
泥舟といえど必死にもがいた時を共にした⋯


「コツンっ」
「足がつくぞっ」

なんとそこは浅瀬だった
「なんてこった」
浅瀬で必死にもがいていたのか
振り返ってみると、船を出したはじまりの場所からほとんど前には進んではいない

ぼくが勝手に積み込んだ荷物で、バランスの悪いまま回っていただけだった

🔴やっとはじまりなのか

こんなところに書かなくてもいいところだけど、そこを書かないとどうにも進まない
だから少しばかりそこらへんを書いてみよう

これはずっとそうだった
ぼくら家族の暮らしがはじまったときからだ
そうげんが生まれて、群馬の山の直した家に住みはじめた八年前からそうだった
そうじゃないこともあったけど、基本はやっぱりそうだったんだと思う

ぼくとすにちゃんの「当たり前」は、かなりおっきくズレていたんだ
それがたのしく思えたこともあったけど、いつからかそれはちっともたのしくなくなった

「価値観の違いを知る」
いろんな人がいろんな場所で、いろんなことをして生きていることを知る
ぼくにとっての当たり前が、近くの誰かの当たり前ではなかったりする
みんながみんな違うことを見て感じて知る
そこを知って、「自分も自分そのままでいいんだ」ということを体験から知る
言葉から違うし電気もない、そんな異国に行くのはてっとり早いと思ったりする

「みんなそのままでいいじゃん」
しっくりと何の違和感もなくそう言える
しっかりとそこを大切に生きる
これはぼくの生きる上でのおっきな指針だ
そこをいつも目指している

とはいえども、ぼくはいっしょに暮らす近すぎるすにちゃんに対しては「こりゃあしんどいな」とずっと思っていた

目的を持って生きる中で、チームとしてうまく機能するにはそれぞれの役割がある
たとえばそれを、「あうんの呼吸」でサラサラとやってくれる人もいるだろう
これがまたいつでもいいわけではないだろう
そこまではいかないけど、たまにポイントを外す人が、チームにまた何かを教えてくれるきっかけになることもあるだろう

ぼくにとってのすにちゃんはそのどちらでもなくて、まったく違うことの方が多い

自分のやることをさらによくしていくために、その環境はぼくには大事なことだったりする
ぼくは自分のまわりは整っていた方がいい
お金で買えない時間も大切にしたい
誰かの時間をむやみに奪いたくもない、ぼくが奪われることもイヤだ

ここはいろんな人の感覚があって、いいでも悪いでもないんだけど、すにちゃんとの決定的に違うポイントでもある
それがストレスになって家の中が気持ちいい場所ではなくなるし、こどもにまでそのストレスを当ててしまう
たまに溜まったそれをすにちゃんにぶつけるけど、結局は何度もそれを繰り返した

「いっしょにいる必要ないな」と思った
それはもちろんすにちゃんにもあって、「いっしょにいる必要ないね」となった
先のいろいろを考えて、ビビッて寂しくなって、「あー」と何度もなった
でもやっぱりこのままずっとはイヤだった

「この暮らしは終わりにするのがいいね」
そう話してスッキリしたのが半月前だ

ここからぼくはものすごくスッキリしている
スッキリしてフットワークも軽い
動いたことではじまる出会いも、動いたことでいただく意見も、すべてを糧にしていける
こどもとたくさんあそぶようになった
「それはすにがやればいいじゃん」と思っていたことにも、体が動いて手が伸びる

ぼくの心は、モヤモヤで埋まっている部分が常にあったんだと思った
ベースがすでにそうなってて、自分でも自分の心の容量を完全に忘れていた
「終わり」って決まったことで、そのモヤモヤが全部どっかに消えてしまったんだ

そこで出来た心の空きスペースが、いままですんなり受け入れられなかったいろいろを、受け入れて受け止めさせてくれているようだ

出せばスッキリすることはわかっていた
でもやっぱりここまで出せてなかった
おっきな決断は、おっきな気付きになった

そしていまものすごくスッキリしている

このスッキリが気持ちよくてこれを維持するために、自分の想いを出していくことに最近は毎日チャレンジしている

ぼくに時間を割いてくれる仲間がありがたい
こどもたちが前よりかわいい
すにちゃんのぼくとの違いを気にする度合いが、明らかにゆるくなっている

人生なんてわからないもんだ
いつどこがきっかけになるかわからない
でもそこを大きく左右するもののひとつは、間違いなく自分自身の状態だ

寒くなってきて結局整っていない我が家
つながりで近くに家が借りられそうだ
住んでいると家直しもはかどらない
家族のベースになる家が整っていないのは、やっぱりかなりな問題ではある

ぼくはしっかり家を直しながら動こう
すにちゃんはまずは仮住まいだ

冬にしっかりと準備したものが、春になってどんな花を咲かせるのかたのしみだ
いまは一切のネガティブな気持ちはない
すにちゃんもそんな風にみえる


どうなるかなんてわからない
ただいまはこうなんだ
ここからがはじまりなんだ


🔴いまとてもいい流れだ

昨日は学校給食がさつまいもづくしだった
うちのさつまいもを使ってもらった
うれしい声がぼくにも届く
塩もぼくのお世話になった長崎平戸の塩を、これから使ってもらえることになった

学校を絡めた作戦も、たくさんの人に聞いてもらってワクワクドキドキしている

ものすごい「動」の時代にぼくは入った
一気におっきな波が押し寄せている
その波はおっきいけど、あったかくて気持ちよくて、ちゃんと向き合うことで乗り越えていくことはできそうだ
揉まれて溺れかけて波を越えるのか
「すーっ」と軽く乗り越えるのか
そして波を越えてもまた波は来るだろう

でもこれがやっぱりたのしいところなのかね

思いがけずこんな話しになりました
こんなわけのわからない男がですが、「たのしくなるよ」ってところの想いはブレない
たのしい未来を一切疑ってない
やはりやることをやるだけだ

はいっ、ここまで

ではみなさんめでたいいちにちを

五穀豊穣 子孫繁栄 
大安吉日や さかいひろし

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大安吉日や店主さかいひろし
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