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初めてのヒロシマ~原爆ドーム訪問~(2019/3)
明日の広島原爆祈念日を前にして、2019年3月に初めて広島の原爆ドームを訪問した時のことを書きたいと思います。
長崎出身の私としては「長崎」と「広島」はともに先の戦争で原子爆弾の被害にあった街であり、小学生の頃から受けてきた平和教育で両都市の原爆投下日時もそらんじていました。
広島への原子爆弾投下 昭和20年(1945)8月6日 8:15
長崎への原子爆弾投下 昭和20年(1945)8月9日 11:02
ところが、8月6日の8:15にも(可能な限り)広島の原爆犠牲者の冥福を祈る黙祷をしておりながら、50を過ぎるまで広島へ足を踏み入れる機会がなく、平和記念資料館も原爆ドームも直接見たことがありませんでした。
2019年3月、ひろしま美術館で開催中の「ドービニー展」を観に行るために初めて広島市を訪れ、原爆ドームを訪問することができました。
ひろしま美術館と原爆ドームの位置関係はこんな感じです。
歩けない距離ではないのですが土地勘がないので、この時は観光周遊バス「めいぷるーぷ」で移動しました。
【原爆ドームとは】
大正4年(1915)に広島県物産陳列館(後に「広島県産業奨励館」と改称)として建てられたヨーロッパ風の建造物で、設計はチェコの建築家ヤン・レツル氏。昭和20年(1945)8月6日の原子爆弾により大破し館内にいた人は全員即死。本館の中心部は奇跡的に倒壊を免れ、戦後その残骸は「原爆ドーム」と呼ばれるようになりました。建物は広島県から広島市へ譲渡され、被爆当時の惨状を表す建物として保存。平成8年(1996)12月、世界文化遺産に登録されました。
初訪問の原爆ドーム。
この地で起きた災いを無言のうちに物語るような存在感に、ただただ圧倒されました。このドームは人間の愚かさと「平和」というものを語る上で、何物にも代えがたい人類の財産だと思いました。とにかく凄い!一見の価値アリです。
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原爆ドームのある広島市中心部は太田川の河口に形成された三角州にあたり、山に囲まれ平地の少ない長崎市と比べ広島市は平らな印象です。原子爆弾による被害も、爆弾が落ちた市北部の浦上地区に集中し山を隔てた中心部への被害は比較的ゆるやかだった長崎市と比べ、広島市への被害は市域の広範囲に亘ったというのも頷けます。
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原民喜(1905~1951)は広島で被爆した詩人・小説家。小説「夏の花」で知られています。詩碑は
「遠き日の石に刻み/砂に影おち/崩れ墜つ天地のまなか/一輪の花の幻」
とありました。
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この日は時間がなく、ひろしま美術館と原爆ドームだけの訪問になりました。
ひろしま美術館の写真も以下に貼っておきます。
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常設展示で国内外の名画をみることができる人気の美術館です。
その後2度ほど広島市を訪れる機会がありましたが、未だに平和記念資料館を訪問できていない私。原爆関連はどうしても「負の遺産」のイメージが強く、長崎の原爆資料館は数回訪れている関係上、どうしても広島の記念館までは足が進まない、というのもありまして・・。
そして長崎にある原爆関連の史跡。今までnote記事に書いたことがありませんが、今後「平和」を祈り願うための遺産として前向きにご紹介できればと思います。
では、明日の広島原爆忌、8:15に忘れずに黙祷したいと思います。
今回もお読みいただきまして、ありがとうございました。
*原爆ドームについて、広島市公式HPは以下。記事を作成する上で参考にさせていただきました。
*ひろしま美術館のHPはこちら。
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