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歴史講演会に参加して考えたこと

私のレキカツ(歴史活動)の一つに講演会等の参加があり、Webも含め、年に数回は近隣で開催される講演会に参加しますが、先日は佐賀戦国研究会主催の講演会「現代軍事用語で考える中世の城と合戦 ―現代の言葉で翻訳しなければ、見えてこないモノー」に参加してきました。


講師は歴史・軍事ライターの樋口隆晴先生。

私は歴史は好きなのですが軍事面は極端に弱く(本質的にあまり興味がもてない)、城跡を見ても、その場では理解できても浅いため、後で言語化することができません。苦手意識克服のため、かつ、歴史ブログを書く上でも知っておきたいと思い参加しましたが、大変感じるものがありました。(参加前に急遽購入したのが、佐賀の戦国史さん紹介の本「武器と甲冑」。先日、伊達政宗展を観た後で甲冑の復習をするのに役立ちました。おススメです。)

初めに樋口先生が問いかけたのは「戦争って何ですか?」・・「戦争」という言葉の定義。戦争は常に共同体の集団暴力であって、「個人戦から集団戦への変化」という言い方は間違いだと。(言葉の定義からすると確かにそうですよね・・)。
この様に、軍事用語を一つ一つ、その概念から掘り起こし考え「定義」しながら使うことの重要性を感じました。

これって、軍事用語だけじゃなくて政治、経済、文化・・全ての歴史事象について言えますよね。私たちはオンタイムでその時代に生きているわけではないのですから。今まで何気なく、概念とか考えずに言葉を使ってきた私もガーン!と頭を殴られたような衝撃でした。第一線で活躍されているライターさんの凄さを感じました。

後半は戦史研究家の長南政義先生との対談。これが大変面白かった。お二方は軍事の研究会で長くご一緒だったそうで、ぽんぽんとホンネが飛び交う楽しい時間でした。以下、私のメモより抜粋。

「今日話したことに違和感があれば、それを大事にしてほしい。」(樋口先生)  ー 違和感から学びが深まる、ということか。
「歴史話で盛り上がるのが大事。」(樋口先生)
ー 仲間で切磋琢磨すること、それは大事だと私も思う。(私はかなり独学の部分が多いので、厳しい面があるな・・地元の仲間が欲しいと言えば欲しい。)
「(歴史の実証とは)出されたものに基づいて真実らしいものを導き出す。(民事訴訟)裁判と同じ。」(長南先生) - 納得できるお言葉。オンタイムで生きているわけではない私たちが歴史を実証するためには、証拠を積み重ねて結論を導き出す必要がある・・。

軍事の話はもとより(軍事学者の言葉とかも出てきましたが、私は軍事に暗く・・)歴史を学ぶ、書く上で欠かせないことを勉強させていただき、大変満足した講演会でした。
主催の佐賀戦国研究会様、ありがとうございました。

せっかく佐賀に行ったので、佐賀城本丸歴史館で開催中のこの展示も観てきました。島義勇については北海道開拓と佐賀の乱の首謀者の一人としか認識がなく、こちらも色々勉強になりました。詳細はまた別の機会に取り上げます。(佐賀の乱と言えば、実は江藤新平推しのワタクシ。頭が良いけどちょっと不遇とか、そんな人物が好きな傾向が w)

また、家族へのお土産は、鶴屋さんの「肥前ケシアド」に。


ところで、いよいよ11月になり今年もあと2カ月になりました。
残り少ない2022年を元気に駆け抜けたいと思います。


*上記、樋口隆晴先生の著書「武器と甲冑」はこちら。


*佐賀戦国研究会のブログはこちら。


*「肥前ケシアド」鶴屋のHPはこちら。





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