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「特別展 宇佐神宮」観覧と宇佐神宮参拝 @大分県宇佐市

大分県立歴史博物館で開催中の「特別展 宇佐神宮」に行って参りました。
宇佐神宮は過去2度ほどお参りしたことがありますが、宇佐市の「風土記の丘」にある博物館を訪れたのは初めてのことでした。

今回は車が使えないので、小倉からJRの特急ソニックで宇佐入り。
初めての宇佐駅、特急が停まるとは言え自動改札もなく駅員1人の小さい駅です。(窓口は15時で閉まるらしい・・)待合室には小さいロッカーしかなく、私のキャリーバックは入らなかったため、コロコロを引いての移動になりました。

JR宇佐駅。特急ソニックが停まります。

博物館まではバスがなく、タクシーを呼ぶものの、他にもタクシーを呼んだ方が数名がおり(皆さん宇佐神宮に行かれていました)、待つこと約30分。ようやくタクシーに乗り博物館へ。車中で運転手さんに博物館から宇佐神宮までの行程を聞いたところ、歩いて20分くらいかかると聞き、取り敢えず観終わってから考えることにしました。

博物館の玄関に大きな看板。


博物館はかなり立派で常設展と特別展があり、まずは常設展へ、
古代からの豊後の歴史や六郷満山という宇佐神宮を中心とした豊後に展開する神仏習合の信仰について詳しく展示してあり、大変見応えがありました。途中、富貴寺大堂と熊野磨崖仏(どちらもレプリカ)のプロジェクションマッピングも観ることができました。(それにしても、平日のせいか人が少ない・・)富貴寺は4年ほど前に訪問したことがあったので、あの美しい阿弥陀堂を思い出しながら楽しむことができました。


富貴寺大堂(2018年8月撮影)


その後、特別展の方へ。
こちらの方は少し人出がありました。展示物のいくつかは撮影可。

ところでなぜ私が宇佐神宮に興味があるかと言いますと、亡父は東京の生まれで戦後に九州へ来ているのですが、数代前のご先祖様は宇佐神宮旧神官大神姓某家から宇佐郡の○○氏(○○が私の旧姓)へ養子入りしているという家系図があり、つまり、宇佐神宮の神官の末裔という訳です。父たちは戦前戦後を生きる中で各地を転々としており、家系を示す物は他に何一つなく半信半疑でしたが(○○氏のことも詳細は聞いておらず・・)、元々、私は歴史や寺社仏閣など古いものが好きでスピリチュアルにも興味があるため、自身のルーツに関わる神社を知りたいと思っていました。

全国の八幡神の総本宮といわれる宇佐神宮。八幡大神(応神天皇)をお祀りしていますが、もともとこちらは比賣大神という女神が祀られていた地で、現在宇佐神宮本殿には八幡大神、比賣大神、神功皇后の三神が祀られています。本殿の中心である二の御殿に八幡大神ではなく比賣大神が祀られているのが従来より謎だと言われています。この比賣大神は公式には宗像三女神といわれていますが、比賣大神=卑弥呼ではないか、との説もあるようです。


宇佐神宮の御祭神の説明板。

さて、展示を見ながら初めて知ることばかり。特に興味を持ったのは、720年に隼人の乱を鎮圧した八幡神が、殺生した隼人を鎮魂するため行ったという放生会。蜷貝を隼人の霊に見立てて川へ放流するのも珍しく、神主による祝詞の奏上と僧侶による般若心経の読経が行われ、完全なる神仏習合の世界にも呆然とするとともに、ご先祖様も従事されたのではないかと感慨深い思いでした。(以下、Twitterより放生会を伝える投稿)


そしてもう一つ、749年に東大寺大仏の鋳造が完成後、宇佐の禰宜尼大神杜女(ねぎにおおがのもりめ)ほか八幡神一行が平城京に入り、完成した大仏に参拝したという話。『東大寺八幡縁起絵巻』に描かれていて、実は私は以前から奈良時代にも非常に興味があって昨年はこの時期に正倉院展を観に行っており、ああ、私の奈良時代好きはこんなところからきているのかも!?と一人合点しておりました。

観覧後は、せっかく宇佐まで来たのだからと宇佐神宮にお参り。
歩ける距離ではなさそうだったので、タクシーにて宇佐神宮へ移動。キャリーバックを預けるところがわからず(なかったのかも?)そのままコロコロと引いて行きましたが、さすがに玉砂利や階段のところは抱え持ったのでだんだん身体がきつくなり、最後はほうほうの体で上宮へ。
宇佐神宮は「二拝四拍手一拝」という参拝の仕方で、出雲大社と同じらしいです。四年ぶりのご参拝。


国宝の宇佐神宮本殿。

御神木にも手をあてて、パワーをいただいてきました。

御神木


母と娘と私の分の御守を買い(夫、息子、娘婿はごめんなさい・・)、おみくじを引くと、なんと大吉!でした。

片参りにならぬよう、下宮にも参拝。
(この辺になるとかなり疲れていて、写真がありません・・。)

参道まで下りるも、この時点でとっくに昼をすぎているものの何も食べておらず、さすがにクタクタだったので売店で甘酒をいただきました。美味しかった!その後はバスで宇佐駅まで移動し、特急ソニックで小倉へ向かいました。

やはり宇佐神宮は凄かった・・たくさんパワーをいただいたので、この混沌とした世も元気に乗り切れそうです。
ありがとうございました。


宇佐神宮展の図録とチラシ、御守など。図録は上質紙でオールカラー。
1100円はお買い得です。


*宇佐神宮展のHPはこちら。11月27日(日)まで開催。

*宇佐神宮の公式HPはこちら。






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