記憶 【詩】
裸足で駆けた思い出は 今は遠い過去で
溜息を吐いて ひとりで歩いた
僕はまだ大人になれずに 操りきれない気持ち
しみったれた顔して コーヒーを飲んでいた
君はなぜ笑うの 僕を見て笑うの
幸せな思い出だけが 胸を締めつける
愛しい想いはどこへいく
愛した記憶がまだ消えなくて
僕はひとりで歩いている 君のいない世界を
ささくれた指でコーヒーを飲みながら
ふたりで通ったこの道も 錆びれたあの駅も
ケンカした後で 仲直りした店も
人はなぜ変わるの 忘れてしまうんだろう
変わってく景色が何故か 滲んで見えていく
愛しい想いはどこへいく
愛した記憶がまだ消えなくて
愛しい想いはどこへいく
愛した記憶がまだ消えなくて