Google検索順位とnoteスキ数の関係性について
一から頑張って作ったオリジナルnote。せっかくなら、Googleでも検索上位に食い込み、より多くの人に見てもらえたら嬉しいですよね。
僕は、webライターをしています。
仕事柄、どうしても意識してしまうのが検索順位。「スキも欲しいけれど、可能なら検索上位も狙いたい」と、ついつい欲深くなりがちです。
ただ、そもそも論として、Googleで評価の高いコンテンツはnoteでも高く評価されるのでしょうか?
このあたり非常に気になったので、実際に検索上位を狙ってnoteを書き、どのような反応が得られるか調査してみました。
そうしたところ、見事に検索3位を獲得。ただ、noteではスキ数3という反応乏しい結果になりました。
どうやら、Google検索順位とnoteのスキ数は必ずしも相関しないようです。
検索上位を狙って書いたnote
以下が、Googleの検索上位を狙って書いたnoteです。
記事の内容は、「夜間休日の往診やオンライン診療を提供するファストドクターで登校許可証をもらった体験」を紹介したものです。(投稿時点では)似たような記事がなかったことから検索上位を狙ったところ、投稿2日後に3位を獲得しました。
この記事は、タイトル・見出しを含め1,628文字、画像14枚で構成されています。テーマからして視覚的にわかりやすい内容が求められると考え、画像盛りだくさんのハウツー記事にしました。
想定した検索キーワードは「ファストドクター 登校許可証」です。Googleキーワードプランナーでは、月間平均検索ボリューム:10~100、競合性:低のキーワードになります。
記事を書くにあたり注意したのは「タイトルにキーワードを入れること」のみ。情報のオリジナリティに確信が持てたので、SEO対策はこれと言ってしませんでした。
投稿2日後の検索結果は以下の通りです。
検索1位・2位はファストドクター公式サイトでしたが、こちらは、お問合せや診察申込先を紹介するのみの簡易なページでした。
また、4位以降にはコンテンツが古く、ファストドクターのサービスについて不正確な情報を掲載するサイトが並んでいました。
そういうわけで、おそらく「登校許可証をもらう具体的な方法・流れを知りたい検索ユーザー」が、もれなく僕のページに流入してくることが予想されます。
検索3位獲得、noteユーザーの反応は?
以下は、検索3位を獲得した直後のnoteのアクセス状況です。
noteユーザー数が700万人(2023年8月時点)いる中、ビュー数47とほとんど閲覧されない状況でした。
note公式によれば、「ビュー数」は、タイムラインに表示された時などにも加算されるようです。
ですから、実際に当該noteを読んでくれた人は47名に満たないかもしれません。
また、気になっていた「スキ数」は3でした。
『見た』『役に立った』等、スキをつける理由は時と場合によりいろいろですが。
間違いなく言えるのは、能動的に何らかのアクションを起こしてくれたのはわずか3名だったことです。
このことからわかるように、Googleで検索上位を獲得しても、noteユーザーから反応が得られるとは限らないようです。
明らかに伸び続けるビュー数
投稿から3週間が経過しても、当該noteのスキ数」に変化はありませんでした。一方でビュー数は156に伸び、約3.3倍アップしました。
note内の閲覧数やタイムライン表示が増えたのでしょうか?
というと、おそらく、そうではないんです。
なぜなら、同じようなスキ数の記事を見てみると、もっとゆるやかにビュー数が伸びているからです。
例えば、本アカウント開設時に書いた「ランサーズでパッケージ出品、『買ってもらう』ために必要だったこと」というnote。
こちらは、投稿から2か月以上経過してもビュー数109、スキ数4となっていました。
ふたつの記事を比較してみると、当該note—検索上位を獲得したnoteのビュー数が飛躍的に伸びているのは明らかです。
要するに、検索上位を獲得すると、検索流入がある分、スキ数が増えなくてもビュー数はしっかり伸びていくということです。
誰に向けてコンテンツをつくるか
僕は、これまで19個のnoteを書いてきました。テーマや書き方等をいろいろ試行錯誤する中で、noteには、次の4つのパターンがあるとわかりました。
① Google(検索)でニーズのあるもの
② noteでニーズのあるもの
③ どちらにもニーズのあるもの
④ どちらにもニーズのないもの
このうち、「③どちらにもニーズあるもの」は、狙って書くのが結構難しいです。
というのも、Google(検索)ではしっかり情報を盛り込んだ記事が好まれるのに対し、noteでは情報よりもパーソナリティを前面に出した記事が好まれるからです。
検索ユーザーとnoteユーザーではそもそも求めているものが違うので、両者のニーズを満たそうとするのはハードルが高いと思われます。
例えば、比較的ニッチなテーマで、かつ体験談的な記事であれば、両者のニーズを満たすことができることがあるかもしれません。
以前、医療職向けに「【作業療法士のセカンドキャリア】とあるwebライターの場合」という記事を書きました。
キャリアチェンジに関する自身の体験談を紹介したところ、検索1位を獲得するとともに、20(当時)ものスキをつけてもらうことができました。
ただし、こういうのはまれなケースです。ニッチなテーマの体験談なんて、そうそう書けるものでもないですよね。
ですから、基本的には、
1)検索上位を狙って書くのか
2)noteユーザーに向けて書くのか
記事ごとに読み手を絞ったほうが、各ユーザーのニーズを満たすことができ、結果的により多くの人に記事を読んでもらえるかと思います。
読み手の存在を大事に
noteを書いているとスキが欲しくなるし、SEOの知見が少しでもあると検索上位を狙いたくなります。
けれども、実際には、検索ユーザーとnoteユーザーでは求めるものが違うので、両者のニーズを満たすコンテンツを作るのは難しいです。
検索順位やスキ数を意識してコンテンツを作るなら、「今回は検索ユーザーに」「今回はnoteユーザーに」といったように、記事ごとに読み手を絞ったほうが良さそうです。
誰に読んで欲しいのか
読み手の存在を大事にしながらコンテンツを作っていきたいですね。