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デフレ、インフレと投資

デフレとインフレ。皆さんもご存知だとは思いますが、資本主義、市場主義が続く限りデフレとインフレを繰り返します。このデフレとインフレは投資にも大きく関係しています。

簡単に説明しますとデフレとはモノやサービスの価格が下がる事。逆にインフレとはモノやサービスの価格が上がる事。ここでいうモノとはコンビニやスーパーで売っている商品や住宅、車も含みます。サービスとは航空券や何かの会員費等の事です。

単純にデフレの時にモノやサービスを買えばお得だ。と思うのは当たり前です。しかし『更に価格が下がるならもう少し待って価格が更に下がってから買おう』と思う人も出でくるのです。すると人々は買い控えを行います。そうすると経済は停滞してしまうのです。なぜなら人々が支出を控えるのでお金が世の中に循環していかなくなるのです。例えて言うならば、あなたが不動産を買う時に少し待てば更に安く買えると思ったら高買いはしませんよね?すると不動産業者の売上は減り、そこに勤めている従業員の給料も減ります。そうするとその従業員も節約の為に外食を控えます。となれば飲食店の売上も下がります。この様に様々な業種に連鎖を起こして経済が停滞してしまう事をデフレスパイラルと言います。日本もバブル崩壊後にデフレスパイラルにしばらく悩まさせられていましたね。

逆にインフレになると人々はみんな無理にでもモノやサービスを買い求めます。それは人間の心理的に『更に高くなるなら今のうちに買っておこう』という心理が働くからです。するとお金が世の中に循環して経済が良くなるのです。まさにウイルスの影響でマスクの需要が上がり、価格が上がってきて、現在マスクの価格が高騰して人々が今のうちに買っておこうと動いていますよね?それがインフレです。ただしインフレ=絶対良い。という訳ではなく、インフレが起き過ぎてしまうとバブルという状態になります。バブルとは実態以上に景気が拡大してしまい、『価格が上がるなら今のうちにお金をサラ金から借りてでも不動産を購入しよう。』という人たちの状態が過度に蔓延してしまう事です。そして物価が過度に上がり過ぎてしまうとハイパーインフレといって通貨の価値が下がり続けてしまうのです。そうすると経済は破綻してしまうのです。それを起こさせない為に日銀などがあらゆる手を打って抑制しますが、現在の状況だとウイルスが収束した後にバブルまたはバブルに近い現象が起きてもおかしくありません。

こんな基礎知識は学生時代に習ったよと思う方もいるかもしませんがご容赦下さい。ここで何が言いたいかというと、当たり前ですがデフレとインフレは投資にも大きく影響してきます。株でいうならばインフレの時には株を買い増しして、デフレの時には現金として保有しておく。というのがセオリーです。それは株=企業の収益を反映するものですから、物価が高い時の方が企業の利益も大きいので株価も上がります。逆にデフレの時は物価が下がる為、企業は利益の確保する為に通常より多く物を発注、生産します。更には利益増加を狙い広告宣伝費もかさんでくると思ったほど収益をあげる事はできません。(業種によっては例外もあります)

もしこれから株式投資を検討しているのであれば「インフレ進行中は買い、デフレ進行中は売り」というのがセオリーですので、ぜひ参考にしてみて下さい!



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