妄想家族　『禁止令』

母は、息子の「かめはめ波」にうんざりしていた・・・・

気がつくとどこからか、

「か～」
「め～」
「は～」
「め～」
「はぁぁぁぁｘｘｘ」

と、聞こえてくる

母にはこれが、どうにも苦痛でならなかったのだ

そればかりか、
ある夜、寝ぼけた息子は

「まかんこうさっぽう～」

と、叫びながら母の鼻を蹴り上げた

母、わけも解らず流血(@_@。

子どものやることだから・・・・

と一時は諦めた
だが、

「か～」
「め～」
「は～」
「め～」
「はぁぁぁぁｘｘｘ」

どうにもやっぱり許せなかった

そしてとうとう母は言った

「ねぇそれ、
出せるようになってからやってくれる？」

当然息子は出せるわけはなかった
（ある一定の時期までは部屋で練習していたらしい）

だが、当然出てくるわけはなかった
なぜなら悟空でもなければ、残念ながら尻尾も生えてない
それどころかサイヤ人でもないのだ

母の苦痛は取り除かれた
めでたし、めでたし・・・・と、おもったら

息子は今年で２２歳になる（ここため息の出るところ）

現在母は、息子の繰り出す

「ち～ん、ちょん」

・・・・を禁止している