妄想家族 『息子の背中に男を見た』
それは中学生の頃のこと・・・・
夏休みを控え、その日は息子の三者面談でありました
初日で初っ端・・・・理由はともあれ一番上に名前があると気分がいい
誰の話も聞かず旬のうちに・・・・とか?
本音はなにを喋ったらいいのか解らないからひたすら笑顔で終了ですが
はい、約束の時間にいそいそと学校へ向かいますと、
昇降口のところでばったり息子と遭遇
こういう時って、大概怒られるものなんです、
年頃の恥かしさゆえ・・・・が、
母を見つけるなり
(って言うか母は逆にいつも我が子らを見つけられない)
『お、きた。オレも今(部活から)来たとこ』と、出迎えてくれました
周りにたくさん生徒がいたのに、恥かしげもなく手を振って(笑)
『アンタの下駄箱どこよ?』と、これまたそそくさとヒールを脱ぎますと、すっと手を伸ばしヒールをつかみ『ここ』と、自分の下駄箱へIN
ほ~ほ~やるねぇ・・・・男じゃん
な~んてほくほくしつつ一緒に教室へ
家だとよく喋る息子ですが、人前だとまったく母に絡んでこないので
ついつい先生の前でもいじりたくなるいたずら心・・・・
そんなことしてる余裕なんてないんですよ、お母さんって言われそうだけど
そんなもんだから、面談の後は大抵機嫌が悪くなる息子でしたが、
その日は『4時半には帰るから』と、玄関までお見送り
これまた母のヒールをつかんで並べてくれた
お蔭様で難儀なく足を通し、さくさく帰ってこれました
だって、学校の昇降口って低くて上がりにくいんだもの、いやになっちゃう
変なところに段差があるし
周りに誰もいなかったんだけど、誰かに見せてやりたい気分でいっぱい
母は女扱いされて、とっても嬉しかったんだぞ~
まだまだ未熟者ですが、夢に向かって邁進します