足湯

妄想家族 『おひめさま』

母は、生まれてくる娘に『ナウシカ』のような女の子になって欲しいと願いを込め、明るい太陽のようなひまわりをイメージして名前を付けた

思えばジブリ映画の『ナウシカ』も『ブリュンヒルデ(ぽにょ)』も、モデルになっているのはお姫様。どちらも決して守られるだけではない、前衛的かつ理知的で元気なお姫様。そんな姿を娘に描いたのでしょうか・・・・

時に母は、あるスピリチュアル関係のお方から「前世はほとんど日本人。日本で生まれ変わってます」と言われたことがあり、しかも「前世はお姫様」と呼ばれる身分の生まれだったと言われたことが秘かな優越。だって『お姫様』! 腐っても『姫』
そらもう妄想花盛り!『大奥』さながらのあんな格好で、しゅっしゅ、しゅっしゅと衣擦れの音をさせながら、畳の上をついついと歩いていたんでございますのよ~

ちょっと詳しく申しますと・・・・
実は母、娘には『ナウシカ』を夢見つつ、息子には片想いの戦国武将の叙官の名をつけております。その旨伝えましたところ、どうやらその戦国武将に仕えていた家臣の娘(「姫」と呼ばれる立場)だった…らしく、リアルに武将に恋してたんじゃね?って位置にいたらしいΣ(・ω・ノ)ノ! 残念ながら武将のお手つきはいただけなかったようで…(そこはまた歴史が変わる?)
息子の名前の由来には、そんな秘かな恋心がどこかに残っていたということでしょうか

ところ変わっておそらく平安時代の頃には、やっぱりどこぞのお姫様でありまして、な、な、なんとぉ…自分の父親の家来と道ならぬ恋に落ちておりました。が、その家来というのが実は今の息子なんだそうです。結ばれなかった息子(当時は息子ではありませんでしたが)との恋、生まれ変わったら「愛し合える関係=母子」になることを誓ったのでしょうか…確かに幼少の頃の息子と母は、ナニモノをも寄せ付けないほどのラブラブっぷりでありました。大きくなったらさっさ彼女作って遊び惚けておりますが、それはそれそんなこともありましょう

現世での人間関係、出会う人、去る人、通りすがる人、皆どこか因縁でつながっているのだそうです。こうしてnoteで知り合う方々も、もしかしたらどこぞで繋がっていたのかもしれません。そう考えると、ちょっと楽しくないですか?

さて、おまけですが・・・・
現在の父と、娘、息子との間には血縁関係がありません。が、ここにも前世からのつながりが存在するらしいのです
時は明治維新の頃、場所は会津若松だそう…その頃の3人は親子だったらしいのです。母親(この時点の母は違う)が早くに亡くなり、年頃の娘と幼い弟。父は道場の師範でそれはそれは厳しく息子を指導していたらしいです
年頃の娘は、家計を助けるためにどうやら政略結婚のような形で意に添わない結婚をするらしいのですが、それを幼い弟が「強くなって迎えに行く!」的なそんなエピソード。これが信じられるかって!? えぇ、信じるに値する事実が存在するわけですよ! 現世での息子と父は当然のことながら別々な場所で育ち、出会うことになるのですが、ふたりとも剣道を嗜んでおります。父は幼いころから、そして息子も中学になる前に…この偶然は因縁としか言いようがないでしょう?
残念なことに、ふたりの間には「わだかまり」も存在します。それもいずれ、タイミングが来れば噛み合うのだと言われましたが、今はちょっとそこだけはまだまだ信用に足らない…かな(;^_^A

久しぶりに『風の谷のナウシカ』を観た。母は『ナウシカ』を観るたびに娘に言います。「お母さんは、ナウシカのように誰にでも好かれる女の子になって欲しかった」のだと。それを聞くたびに娘は「それ、何回も聞いた」という。でも「そんな女の子になっているかはわからない」と
母にとって娘は自慢です。当然「そうなってるよ、おまえはかわいい」と答える。だが、そんな言葉はただの親ばかで娘には響いてこない

母の前世が「姫」だと聞いて、娘は言いました。「あぁだからそんなに偉そうなのか」と。いつも命令口調で、自分でできることすら人に申し付け、なんでも思い通りになると思っている。「ホントにお母さんて、そういう意味で姫だよね」と。娘の中での「姫」は、時代劇にありがちな「わがまま」で「横柄」で「人にものを言いつける」そんな理不尽を他人に押し付ける人の代名詞のようです






まだまだ未熟者ですが、夢に向かって邁進します