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令和6年12/11 父ちゃん、ぶっ生き返る!!

令和6年12月10日から父ちゃんは眠り姫になった。

車椅子に座っていても、ぐらぐらするほど眠ってしまうので、危なくて、布団へ行かせたほどである。

1日1回の排尿時以外、お父さんは眠り続けた。

酸素飽和度93。
脈拍75から80。

ちょっと心臓が忙しいかなといった感じだった。

明けて11日。
相変わらずお父さんは眠っていた。

呼吸が薄くなったり、伊ぶきをかいたり、無呼吸症状になったりした。

私は、10日の日、徹夜してずっとついていたので、今日11日、夕方から眠ってしまった。

ふと気がついて、お父さんを見たら、お父さんが私の手を両手で握っていた。

お父さんの皮膚がおかしいので、『父ちゃん!』と叫んで父さんの両頬を、両手で挟んだ。

お父さんの顔の皮膚は、あの世へ行った人のようだった。

パルスオキシメーターで酸素飽和度と脈拍を測った。

どちらも測定不可能。

お父さんは、とても幸せそうに笑っていて、そのまま動かなかった。

ついに天に召されたかと思った。

私は昨日からろくなものを食べておらず、田舎の宮古のおばちゃんが送ってくれた鮭を焼いてご飯を食べた。

びっくりするほどおいしかった。

それで飛んでお父さんのところに戻った。

どうしても、おいしいこの鮭を食べさせたかった。

しかし、お父さんは相も変わらず、酸素飽和度も脈も測れない。

死んじゃったかな。
だけど、食べさせたいな。

『父ちゃん!大したおいしい鮭があるんだ!!食わせたいんだ!!鮭を食うべ!!』

耳元で大きな声でそう言ったら、お父さんの酸素飽和度と脈拍が一気に正常値まで回復した!

そして、パッと目を開けて、

『どれ鮭を食うか!!』

そう言って、はね起きた!!

鮭とトマトを食べさせて、お父さんが『うまい!うまい!』と連呼しながらご飯を食べるところを見ていた。

嬉しかったのだ!

こんなおいしい鮭を食べずに死ぬなんて、馬鹿なことである。

お父さんは、どんぶりいっぱいのご飯と鮭とトマトを食べて、動作も機敏に車椅子に座っては、スマートフォンを見ている。

『なんで俺、あんなに眠かったんだ?』

『父ちゃんはしょっちゅうあるじゃん!眠り姫になる日が!』

大復活を遂げて、またいつもの我が家の夜が巡ってくる。

訪問看護師さんに、電話した。

『酸素飽和度も脈も取れなくなったら、声かけちゃっていいでしょうか?今日は声をかけたら大復活しました』

声をかけてもいいよと言ってもらい、それじゃあこれからそうしようと思っている。

とにかく、父ちゃんが、ぶっ生き返ってくれてよかった!!

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25歳 上の夫(令和5年、77歳。重篤な基礎疾患があります)と私との最後の「青春」の日々を綴ります。

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