多恵のこだわり
素乾 品さんが、とても共感できる記事を書いておられました。
記事の中で、品さんは「草履」「下駄」を愛用されている、とのこと。
はい、私も同じくです。
赤い鼻緒の、畳地の草履。
もう何年も何年も、愛用しております。
この草履にしても、何代目になるか…
我が家の下駄箱には、まだ新品のまったく同じ草履が予備として入っています。
ですが、コレにたどりつくまでには、長い長い道のりがありました。
私は毎年、夏になると地元の盆踊りに参加します。
音頭・太鼓をやっています。
そこで毎年着るのが、じんべい。
もちろん、男物です。
で、足元は下駄。
その下駄なんですが…
私の足に合うものが、なかなか見つからなくて。
私の足は、いわゆる「甲が高い」というやつでして。
鼻緒がきつい下駄だと、足の甲がすれて「マメ」ができてしまうんですね。
なので、普通に売っている下駄や草履はきつい。
履けないんです。
そこで15年前に私が目をつけたのは、「下駄屋」でした。
地元にあった、昔ながらの小さな下駄屋。
ありました。
私の理想の下駄が。
黒漆に、赤い鼻緒。
これだ!と思ったのです。
下駄屋を営んでいたのは、老夫婦でした。
そこの奥さんは、自ら鼻緒をすげる人でした。
なので、微調整が可能。
私の足にピッタリの下駄を作ってくれたのです。
何度も通ううち、「イージーオーダー」の下駄も作ってくれました。
好きな「台」と「鼻緒」を選び、下駄に仕立ててもらうのです。
もう履き心地最高!!
その頃から、日常でも下駄を履くようになりました。
サンダル代わりです。
ジーンズであろうが、短パンであろうが。
毎日下駄を履いていました。
しかし…
高齢ということもあり、下駄屋さんは数年後、店を閉じてしまいました。
閉店後、数年はキープしてあった新品の下駄でしのいでいました。
しかし、いつかはそうもいかなくなる。
そう、思った7年前。
新たな下駄屋を見つけました。
高野山に、その下駄屋はありました。
お寺と僧侶の街、高野山…
僧侶が履く下駄を扱うお店。
そこに、種々多様な「下駄」があったのです!!!
畳地の草履は、そのお店にありました。
しかも、2千円というお手頃価格。
私の足にもピッタリ!!
こりゃ、履くしかない。
以来、毎年裸足の季節になると、この草履を愛用しています。
底がすり減ってきたり、鼻緒が汚れてきたら、新しいものを買います。
全く同じものを。
この畳地の草履、赤だけではなく、色んな鼻緒があります。
しかし私は、シンプルな赤。
これにこだわっています。
また今年も、もう少し暖かくなると…
私はこの草履を履きます。
ジーンズであろうが、何であろうが。
毎年の定番です。