「大社高校?どこそれ」から「大社が出る試合なら甲子園まで行く!」になった夏
これまで100回以上、甲子園に足を運んできた自分が、初めての感覚を味わえた夏でした。
夏の甲子園は終盤に入り、まもなく終わりを迎えようとしています。まだまだ残暑は続そうですが、甲子園が終わると、夏も少しずつ終わりに近づいていく感覚です。
神村学園、青森山田、京都国際、関東第一。残った学校のうちどこが優勝するのか、本当に目が離せないですよね。
そんな中、旋風を巻き起こしたのが大社高校でした。おそらく誰もが、大社高校の戦いぶりに熱狂し、注目したはず。自分もそのうちの一人です。
最後に夏の甲子園に出たのは、自分が生まれる前
島根県の出雲市にある大社高校。創立されてから120以上の歴史がある学校だそうです。歴史と伝統のある学校なんだなと、恥ずかしながら初めて知りました。
島根といえばよく聞くのは、立正大淞南や石見智翠館(もちろん他にもあると思います)。大社高校についてはまったく知りませんでした。
最後に夏の甲子園に出たのは平成4年。私は平成5年生まれなので、それほど甲子園から遠ざかっていた学校なんです。
報徳学園、創成館、早稲田実業を撃破
正直なところ、多くの高校野球ファンはこう考えていたはずです。
「報徳学園が負けることはないだろう」
私もそうでした。
報徳学園には今朝丸くんがいる中で、大社高校に目立つ選手がいるのかと言われば、そうは思えなかったからです。
しかし、結果的には大社高校が報徳学園を下しました。これは大社旋風の序章に過ぎなかったわけですが、この時から注目されるようになりましたね。
その勢いのまま創成館を撃破すると、名門・早稲田実業にもサヨナラ勝利。この一戦は本当に激闘でした。
実は、創成館との試合は甲子園で見ていたんです。そのときの声量がまあ凄くて、本当に聞いたことがないレベルでした。
「この高校が出るから試合を見に行こう」
じゃなくて
「この高校の応援を聞きたいから見に行こう」
そう思えたのは、人生発の出来事でした。
「大社の応援を聞きに行きたい!」
なんとか準々決勝のチケットが取れたので、今年3回目の甲子園に。
神村学園は本当に守備が固く、打撃も良くて素晴らしいチームでした。でも、大社高校もチャンスはたくさん作っていて、点差ほどの差はなかったと感じています。
そして何より、あの大声援を生で聞けたこと、これだけでもういいんです。自分はその声援が聞きたくて、甲子園に行ったのだから。
「大社高校?どこそれ」
から
「大社が出る試合なら甲子園まで行く!」
に変わった夏。素晴らしい雰囲気をつくってくださった、大社高校に関わるすべての人に感謝したいです。
本当にお疲れ様でした。そして、応援の素晴らしさを再認識させていただき、ありがとうございました!
また甲子園で、あの大声援が聞ける瞬間を待ちわびて。