肌と常在菌

皮膚表面には、多くの常在菌がいて、私たちの肌を守ってくれています。
●常在菌の種類と役割
角質層のバリア機能に加えて、肌表面には多種類の常在菌が存在し、肌の健康を守ってくれています。菌というと、からだに悪い影響を与えるようなイメージがあるかもしれませんが、腸内環境を整えるビフィズス菌のように、肌にも肌環境を整えてくれる菌がいます。人体に存在している菌で病原性のないものは、常在菌と呼ばれます。たとえば「アクネ桿菌」は、皮膚を弱酸性に保ち、悪い細菌が増殖するのを防ぐ役割を担っています。しかし、なんらかの原因で、アクネ桿菌が増えすぎるとニキビなどの原因となってしまいます。常在菌は、ひとつの菌の数の多少で、良し悪しが決まるわけではなく、全体のバランスが大切です。洗顔のしすぎは肌の常在菌を極端に減らしてしまう可能性があり、また洗顔を全くしないと肌の常在菌が増えすぎてしまう可能性があります。肌をすこやかに美しく保つには、適度に洗顔を行い、肌の常在菌をバランスのよい状態に保つことが望ましいのです。


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