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噛む力は健康長寿の鍵?
「全身の衰えは口から始まる」と医師が表現することもあるようです。噛む力は、全身の健康に深く関わっていることが近年の研究で明らかになってきました。
口腔機能の老化予防
噛む力が低下すると、食べられるものや食べられる量が制限され、栄養不足や便秘、肥満などのリスクが高まります。また、唾液の分泌が低下することで、口臭や歯周病、虫歯などの原因にもなります。
日本歯科医師会が行っている「8020運動」では、80歳になっても自分の歯が20本以上残っていることを目標としています。これは、自分の歯が20本以上残っていれば、食生活にほぼ満足できることがわかっているからです。
噛む力を維持するためには、歯周病や虫歯の予防に加えて、日頃の食事でもよく噛むことが大切です。厚生労働省は、咀嚼回数を1口30回を目安にすることを推奨しています。
全身の老化予防
噛むことは、脳の血流をよくし、脳の活性化につながります。また、認知症の予防や、嚥下機能の低下を防ぐ効果もあると考えられています。
さらに、噛む力があるということは、話す力もあるともいえ、話す力が低下すると社会参加に消極的になり、老化が進む心配もあります。
このように、噛む力は健康長寿の鍵といえるでしょう。
噛む力を維持する方法
噛む力を維持するためには、以下のことに気をつけましょう。
歯周病や虫歯の予防をしっかり行う
日頃の食事でもよく噛む
硬い食材を積極的に摂る
ガムを噛む
また、歯科定期検診を半年に1回程度受け、歯の状態をチェックすることも大切です。
噛む力を維持することで、健康で長生きを目指しましょう。
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