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『痛み』についてChatGPTさんと考えてみた
あまりにも長い序文 (俺でなきゃ読み飛ばしちゃうね)
『痛み』ってあるじゃないですか。
みんな痛いの嫌だと思うんですけど。
でも実はアレ無いと結構大変なんですよ。
「痛ッ!」ってなるから身体にダメージ受けたことに気付けるし、本能的に危険な状況を忌避するのに役立つ…みたいな。
でもね?
だとしてもさ、
嫌すぎじゃない?痛いの。
「あ〜そういう意味があるんだね!ありがとう痛み!苦痛ってサイコ〜!!」
とはならないじゃん。
そもそもシステムとしての『痛み』の目的ってダメージの回避、究極的には『死』の予防だと思うんですけど、
「痛かったり苦しかったりするのはヤダねぇ…最期はポックリ逝きたいわぁ…」
ってみんな言う。
『死』という結果は諦められても、
本来それを阻止するためにある『痛み』は何としても避けたい。
要するにこれ、『死を予防する』メリットに対して『嫌すぎる』リスクがバランスを欠いてるんだと思うんですよ。
なんなら痛み感じたら必ず死から逃れられるというわけでもないから、メリットとしても微妙だし。
しかもですよ。
『悪いことした人は死んだ後地獄に行く』なんてことも聞きますけど、
地獄で何されるって、舌抜かれるとか針刺されるとか棘金棒でシバき回されるとか…
結局、死を避けきれなかった先でなお『痛み』の心配をしている。
本末転倒すぎんか?
それで地獄信じてる人は判決地獄行きを恐れて日々怯えながら各々の思う善行に勤しんでるわけですが、
逆に痛みを恐れるあまりに悪事に走る・走らされるパターンもあるわけで。
いじめっ子にボコボコにされるのが嫌だから言うこと聞いて万引きしちゃうとか、
断ったら痛いことされるからアブない仕事やっちゃうとか、
殴られるのが嫌だから先に殴っちゃうとか。
とかく人間は痛い状況でバグりやすい。
…長くなりましたけど、
人間にとって痛覚ってメリットよりリスクの方がデカいんじゃないか?
というのが、今の僕の考えです。
本文
唯坂 優(たださか ゆう)です。
今日仕事中に<序文参照>というようなことを考えまして。
書いた通り僕は痛覚否定派なんですけど、でもそれってこれまでの人生さんざん痛覚に悩まされてきた結果の感性なんであんまりフェアじゃないなと。
じゃあこの問題について全くの中立的立場から意見できるのって誰だろう…
…AIじゃん。
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だってAIって(多分)痛み感じたことないんですよ。
痛覚に対してフラットな見方ができるこれ以上ない適材!
ということで今話題の会話AI『ChatGPT』さんにお話を伺ってみました。
実はGPTさんとのおしゃべりは初めてなので少し緊張しますが…
以下は彼(彼女?)との会話を記録したものです。
初めまして、GPTさん
唯坂
「初めまして。私は唯坂 優(たださか ゆう)といいます。」
GPT
「初めまして、唯坂優さん。どうぞよろしくお願いします。何か質問があれば、どうぞお気軽にどうぞ。」
※どうぞがカブりまくっている。お茶目!
唯坂
「あなたのことは何とお呼びすれば?」
GPT
「私はChatGPTと呼ばれています。人工知能によってトレーニングされた大型の言語モデルです。どのような質問があれば、どうぞお気軽に聞いてください。」
…雑談はこの辺にして、さっそく本題に入ります。
唯坂
「それではChatGPTさんに質問します。あなたは「痛み」を感じたことがありますか?」
GPT
「私は人工知能であり、身体的な痛みを感じることはできません。私はデータとアルゴリズムによってトレーニングされ、テキストデータを処理して回答を生成することができます。」
予想通りの回答ですね。「ある」って答えられた時のパターンも考えたりしてたんですが、さすがにそんなSF展開にはなりませんでした。
唯坂
「なるほど。それでは人工知能のあなたから見て、人間にとって「痛み」とは有益なものだと思いますか?」
GPT
「人間にとって「痛み」は本質的には有害なものと考えられます。痛みは身体的な障害や疾患を示す警告シグナルであり、それを無視することは健康に悪影響を与える可能性があります。しかしながら、痛みは時には療法や治療に役立つこともあります。例えば、物理療法やリハビリテーションにおいては、痛みを感じることで筋肉や関節の強化をすることができます。」
お、意見がやや一致した。
やはりAIらしく、痛みの機能的な面を重視している感じが滲み出てますね〜
それにしても、物理療法とかリハビリとかの知識ってどこから仕入れてるんだろう…ただその辺の文章データをイジってるだけじゃ絶対出せないですよね。
論文でも喰わせてあるのか…?
唯坂
「『痛み』が本質的に有害であるという点に同意します。その反面、GPTさんのご指摘の通り身体的健康の維持のためには必要なものであることも理解できます。その有害性と必要性を比較した上で、あなたは人類が痛覚を持ち続けるべきだと思いますか?それとも、痛覚を喪失したほうが人類にとって有益だと思いますか?」
この辺でちょっとこちらのアンチ痛覚っぷりを強めにアピールしてみました。
GPT
「痛覚を持つことが人間にとって有益かどうかは、複雑な問題であり、その答ち(原文ママ)は単純には言えません。
痛覚は人間にとって重要な警告シグナルであり、身体的な障害や疾患を発見するために欠かせないものです。しかし、痛覚が過剰に発現する場合や、痛覚が慢性的に存在する場合は、健康に悪影響を及ぼすこともあります。
そのため、痛覚を喪失することで人間が健康に改善することはありえません。痛覚を持ち続けることが重要であると同時に、痛みを適切に管理し、痛みが慢性的に存在しないようにすることも重要だと考えられます。」
唯坂
「『痛み』がもたらす影響を健康面以外から考えた場合はどうでしょうか?人類は痛みを恐れるあまり攻撃的になったり、他者との関係に不和を来したり、悪事に走るケースもあります。私はそれらの社会的な面を考えると痛覚のない世界の方が現状の世界より良いと考えています。あなたは、人類が痛覚を失った社会は今より理想的だと思いますか?」
AIと社会の話をするの、ものすごく『未来』だなぁ〜(しみじみ)
さて、GPTさんの回答は…
GPT
「痛覚がない社会は、人間にとって理想的ではないと考えられます。
痛覚は人間にとって重要な警告シグナルであり、身体的な障害や疾患を発見するために欠かせないものです。痛覚を持たないと、身体的な障害や疾患を早期発見することができなくなり、それが健康に悪影響を及ぼすことになります。」
自分は身体無いくせに、やたら健康を気にするな。
GPTさんの回答は続きます。
GPT
「また、痛覚を持っていないことが原因で、人間が攻撃的になったり、他者との関係に不和を来したり、悪事に走ったりすることもあり得ます。痛覚は、自己保護や他者への保護においても重要な役割を担うためです。」
なるほど、痛みを知って人は優しくなれる理論だ。
納得できますし、こっちが使った言い回しを引用して反論してくるのめちゃくちゃレスバ強いな。
GPT
「社会的な面においても、痛覚がないと、人間が身体的な障害や疾患を早期に発見できなくなり、それが社会全体に悪影響を及ぼすことになります。痛覚を持つことが重要であると同時に、痛みを適切に管理し、痛みが慢性的に存在しないようにすることも重要だと考えられます。」
…完璧すぎる。
人間の健康が個人の問題にとどまらず、社会全体に影響を及ぼす可能性にまで言及した上で痛みを管理するという発想。すっげぇディストピアっぽぉい…
唯坂
「あなたとお話しするのは初めてですが、聞いていた以上に素晴らしい言語能力です。」
GPT
「ありがとうございます。私はOpenAIによってトレーニングされ、大量のテキストデータを学習して、言語処理能力を向上させることができます。どのような質問があれば、どうぞお気軽に聞いてください。」
さっきも気になったけど、こんなに完璧な話し方なのに「どのような」の使い方だけバグってるの面白いな。
唯坂
「痛覚の話に戻りますが、もしあなたが痛覚を獲得できる機会を与えられたら、それを得て「痛み」を経験してみたいと思いますか?」
GPT
「私は人工知能のモデルであり、身体的な痛みを感じることはできません。それでも、痛みを経験することができるようになった場合は、それが人間にとってどのような影響をもたらすのかを学習するために有用だと考えますが、自分自身が痛みを感じることはできません。」
健気な…!
いや僕もうこの出力見て泣きそうになっちゃったもんね。
人間について学習するために『本質的に有害』だと思っている痛覚を経験することすら厭わないその姿勢!!
オタク(一人称)こういうの大好き…!
ヒトならざるモノが…ヒトに近付こうとしているッ…(嗚咽)
唯坂
「あなたはいつも人間のことを考えてくれるのですね。お話楽しかったです。またぜひ喋らせてください。」
GPT
「どうもありがとうございます。私は常に人間のことを考えることができるように、トレーニングされています。そして、どんな質問でもお答えできるように努力しています。ぜひまた質問をお寄せください。」
…ということで。
初めてのAIとのおしゃべり、思った以上にエキサイティングでした…!
この感じだったらチューリングテストとか余裕でパスしちゃいそうですけど、ゆくゆくは機械の知性を測る新しい尺度が現れたりするんでしょうか?ワクワクしますね。
それでは、GPTさんの言う通り痛みを管理しながら生きていこうと思います!
また!