選択肢が少ない幸せ

選択肢が多過ぎるってことは、時として、悩むつらさを生み出すと思う。

女性は特にそうなんじゃないでしょうか。

子どもを産む、結婚をする、仕事をする・・・

男性が選ぶことが出来ない可能性の全てを、現代に生まれた女ってことだけで持ってしまう。

一昔前なら、20歳すぎて結婚相手がいなければ、ごく当たり前にお見合いしたりしてたんだろうけれど、それは女性が男性ばりに仕事をするっていう選択肢が限りなく低かったから。

現代では、子どもも産める、結婚もできる、自由恋愛もできる、なんなら男性より稼ぐこともできる・・・という選択肢が増えすぎて、路頭に迷う事が増えた気がします。

勿論それは一概に悪いことじゃない。

なんでもできる。

それ故に悩む。

幸せな悩みかもしれないけれど、現代を生きる私たちにとてもリアルに重くのしかかってくる。

そんな気がしてたんです。

三十路を超え、無職になる決断をして、いざ何かしようと思うと、沢山制限がかかっている事に気付いて。

例えば求人の年齢制限だとか、子どもを産むことのリミットだとか、そういうものをリアルに感じるようになって、、、

ある種の諦めが、あ~悩みの種が減るって幸せ!!みたいな、不思議な境地に陥りました。

なんでもできる!と言われることは非常に大きな負担だったんだなぁと。

私が男として生まれていたら、まず、自分で子どもを産むという選択肢は現代的にはなかったはずだから。

女で生まれたというだけで、結婚云々を抜いて、形はどうであれ、まずその選択肢が生まれる。

それすら、あと10年もすれば、完全に「なし」という考えになってくるだろうから。


選択肢が狭まるのはある意味すごく幸せです。多くを望みすぎるのはとても疲れるし、気も惑わされる。

キラキラしたママさんタレントみたいに、全てを手に入れたぞー!!なんてことは多分無理だし、私が目指したいのはそこじゃないし、と冷静に考えれるようになる。

テレビはあくまでTVshowでしかない。

現実は私たちの日常にある。

数少ない選択肢の方が選びやすくって、わたしとしては幸せです。


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