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【1週間毎日投稿】#2.好きな本

ただのひこまろです。
noteを習慣化してみたいと思い、1週間毎日投稿を昨日から始めました!

今日は私の好きな本について書いてみます!
よろしくお願いします!

金城一紀 『レヴォリューションNo.3』

表紙。購入してから約20年……汚れててごめんなさい。

『レヴォリューションNo.3』は2005年に発刊された金城一紀さんの作品です。作中に登場するグループ名を取って『ゾンビーズ』シリーズと呼ばれています。これはその第1作目にあたります。表紙でお気づきの方はきっとビートルズファンなのでは?

金城一紀さんの手がけた作品には『GO』『フライ・ダディ・フライ』など、映画化されたものもあります。

私はヴィレッジ・ヴァンガードでこの本と出会いました。懐かしいなぁ……。

次から、私が好きなポイントを紹介します!

『ゾンビーズ』の目的が、ぶっ飛んでいる

『レヴォリューションNo.3』のストーリー・テラーは、訳あって周囲から「ゾンビ」とあだ名を付けられている男子高の生徒です。そんな高校内で結成したグループである『ゾンビーズ』の目的は【女子校の学園祭に入って彼女を作ること】

……簡単そうな感じがしますが、高嶺の花とされる女子校の学園祭は、彼らの活躍(?)によってチケット制を導入したり、近隣大学の体育会系をガードマンとして要請したりと、年々入場するためのハードルが高くなります。この『レヴォリューションNo.3』は、そんな彼らが3年生になって何をする?を描いています。

個性が立ちまくっている登場人物たち

ストーリー・テラーである『僕(南方)』をはじめとして、読書が好きな格闘のエキスパート『舜臣(スンシン)』、女子校の学園祭当日は必ずバイトを休む『萱野』、ゾンビーズのリーダー的存在だが入院中の『ヒロシ』、4カ国の血を引くイケメンの情報屋『アギー』、そして史上最弱のヒキを持つ男『山下』など、個性豊かな登場人物が話を盛り上げます。

『僕』が最も特徴のない人物のように話が進みますが、意外とそうではありません。

『努力で人生を変えるか?』

作品全体のテーマとして設定されています。
この作品には様々な生まれを持つ人物が登場します。『僕』は両親が名門大学を卒業しており、中学生までは優等生でしたが、とあるきっかけから不良と呼ばれるようになります。

『舜臣』は生まれた国の違いから、日本で真っ当に働いていくことが難しいのではないか?と考えています。『アギー』は幼少期の経験から自分自身の生きる道を決めていますが、作中で語られている内容は、なかなかに過酷な経験のように思います。

そんな登場人物たちが、女子校の学園祭に入るという目的に、努力で立ち向かう姿が描かれます。生まれなんて関係ない、ゾンビと呼ばれる男子高校生たちが目的達成のために何ができるのか。

一見、面白いようなふざけたような目的の裏には、生まれではなく努力によって自分自身を変えられるのか?を描いているように思います。

最後に

ここまで読んでいただきありがとうございました!
この本が気になったよ!という方は、ぜひ読んでいただきたいです。

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