人生観が変わる本「もしあと1年で人生が終わるとしたら?」
もし、あなたの人生があと1年で終わるとしたら?
あなたは何をしますか?
それを考えさせてくれるのが、本書「もしあと1年で人生が終わるとしたら?」です。
著者はホスピス医として、人生の最期を迎えつつある患者さんに、多く出会ってきました。
本書を読み進めるうちに、あなたも自然と「もしあと1年で人生が終わるとしたら?」と自問することになるでしょう。
人生に締め切りを設けることで、自分が何をやりたいのか、自分にとって何が大切なのか、それが明確になる一冊です。
☆著者は3500人以上の患者さんを看取ってきたホスピス医
著者である小澤竹俊さんは、3500人を超える患者さんをお見送りしている、ホスピス医です。
ホスピスとは、人生の最期のときを穏やかに過ごすために、さまざまな苦痛を和らげる治療・ケアを行う施設のこと。
そんな施設で仕事をしている著者は、多くの患者さんをお見送りして、気づいたことがありました。
それは、「死」を前にすると、人は必ず自分の人生を振り返るということです。
自分の人生で誇れること、後悔していることなどを少しずつ整理し、最終的には多くの方が「良い人生だった」と納得して、穏やかにこの世を去って行きます。
日々忙しく過ごしていると、人はなかなか、自分の生き方を見つめ直した
り、自分にとって本当に大切なものに気づいたりすることができません。
でも、もし…。
もし、あと1年で人生が終わりを告げるとしたら…。
人生の終わりが近づいてきたとき、人は初めて、それが何であるかを知ることができます。
本書は選択に迷った時、辛いことや嫌なことがあった時に読むと心がスッとするでしょう。
☆人生の教訓を再確認できる
本書読むことで、人生に大切なことを多く学べました。
・自分で自分を否定しないこと
・いくつになっても新しい一歩を踏み出すこと
・家族や大切な人に、心からの愛情を示すこと
・今日1日を大切に過ごすこと
どれも当たり前のことではありますが、よりよい人生を歩む上で、とても大事なことだと再確認することができます。
☆主な質問と私の回答
本書の中では、人生に対する質問が多く見受けられます。
私自身も、その質問に対して実際に考えてみました。
1.自分の人生に意味があったと思いますか?
この答えはYESです。
私は高校教師として、様々な生徒を指導し、社会へ送り出してきました。
その生徒達がこれから成長し、未来を築いていくことを考えると、少なからず社会へ貢献できていたのかなと考えます。
2.どうしてもやりたいことはありますか?
自分は家族全員との旅行をしたいと考えています。
今年も何度か旅行に行きましたが、父が高齢で足が不自由なため、旅行には参加していませんでした。
ですので、父が亡くなる前に一度は、また家族全員での旅行をしてみたいと思っています。
3.いま、後悔していることはありますか?
後悔と言われて思いつくものは少ないのですが、強いて言えばもっと家族との時間を作れれば良かったかなと思いました。
自分は大学から県外に出て行ってそのまま就職、帰省ぐらいでしか実家に帰ることがありませんでした。
ですので、もっと家族と一緒にいる時間が作れていればと後悔している部分はありますね。
4.これからの人生で何を大事にしたいと思いますか?
ここが一番悩みました。
自分は人生にあまり目的を設定していないタイプなので、何を大事に過ごすのかというのがはっきりと思いつきません。
ただ、一番身近にいる家族が笑顔だったらいいなと思っています。
なので、家族がどういったことで笑顔になるのか、それを考えるのが先なのかもしれないと思いました。
5.もしあと1年で人生が終わるとしたら、どう生きますか?
まず、自分はずっとしたかった、日本一周旅行をしたいと思います。
元々旅行は好きなのですが、まだ日本の三分の一ほどしか、都道府県を制覇していません。
なので、残りの三分の二を回って、自分の目で見てみたいと思います。
そして、それが終わった後は、身の回りの整理をして、残す家族が困らないように終活を行おうかなと考えています。
☆色々考えて見えて来たもの
上記の質問を考えたことで、私は家族と一緒に過ごす時間を大切にしながら、趣味の旅行をもっとしたいのだという事に気が付きました。
これに気づいたことは、本当にいい収穫です。
人生の終わりを意識することで、自分の本当の気持ちが明確になったのだと感じます。
自分の人生を歩む上で、しっかりとした優先順位をつけるのに、本書はぴったりだと思います。
あなたは何がやりたいのか?
あなたにとって何が大切なのか?
この本を読んで再確認してみてはいかがですか?