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【#4】人を苦しめる二つの言葉【こころは「せともの」】
こんにちは、ぺんたごんです!
親や友人、担任の先生………
自分が落ち込んでいるとき、傷付いているとき、誰しも周囲の人から心配や励ましの言葉をかけてもらった経験があるかと思います。
しかし時にその言葉は、自分の傷を癒すどころか、傷を深くしたり新たな傷を作ってくることもあります。善意でかけてくれる言葉だからこそ余計に大きなダメージに感じるのかもしれませんね。
これからお伝えする二つの言葉は、わたしのこころを何度もズタズタにしてきました。
その一方で…
自分もこの言葉を放ったことで、周りの人たちを傷つけてきたかもしれない…とこれまでを振り返ってみて思うのです。
「大丈夫?」って訊かれたら「大丈夫」って答えちゃうよね
「大丈夫?」って訊かれると、どんな状況でも反射的に「大丈夫」って答えてしまいますよね。
でも人が「大丈夫?」って言葉をかけてくるときって、本当は大丈夫じゃないことが多くないですか?それでもなお、心配させたくないという思いが先行して
「大丈夫だから」
という言葉が口から出てきてしまうんですよね。
もしかしたら本当は、心配させたくないのではなくて「言っても分かってくれないだろう」というあきらめの表れなのかもしれません。
実際同じような体験をしていたとしても、その感じ方・解釈の仕方は人それぞれなので、真の意味で相手の気持ちになることは不可能です。でも悩みや不安、葛藤は一人で解決するには重すぎる課題です。だからこそ、自分のことを気遣ってくれる人には「大丈夫?」ではなくて「しんどいこと吐き出していいんだよ」と言って、そばで待っていてほしいんです。そして自分自身もそういう言葉がかけられる、相手のことを待てる人間になりたいです。
頑張ってない人なんていないんだよ
相手のことを励ますときに何気なく使う「頑張れ」という言葉_
でもこの言葉が持つ意味って、想像以上に重いと私は思うのです。
「生きてるだけでえらい」とはよく言ったものですが、こうして日々生きる中でみんな何かしら必死にもがきながら生きてるんですよ。
もう少し寝ていられるのに早く起きてメイクして、
かわいくなる努力を欠かさない女の子
手足もかじかむような寒さの中、
バットを握り朝から素振りを続ける高校球児
疲れ切った体に鞭を打って、
息が詰まるほど混雑した電車で帰途につく会社員
日々必死に生きているみなさんだからこそ分かると思いますが、「頑張る」ってとっても大変なことなんですよね。できることならやめたい、逃げたい…そう思うこともあります。
わたしは「頑張る」という言葉の重さを理解できていませんでした。それゆえに、周囲の人の頑張りを汲み取るどころか、私自身のこころが、からだが、日々頑張ってくれていることにこれまで気づくことができていませんでした。
この世の中に頑張ってない人なんていない。今こうしてあなたが送っている日常は当たり前じゃない。あなたのこころが、からだが、ぐるぐると考えを巡らせながらあなたを毎分毎秒走らせているのです。だから「頑張れ」じゃなくて、「いつも頑張ってるね、お疲れ様」と自分にも周囲の人にも言える人間になりたいですね。
「言う」のは簡単、「伝える」のは難しい
今回紹介した「大丈夫」と「頑張れ」という言葉_
口にすることは簡単ですが、それとは裏腹に言葉の持つ意味は重いです。自分が石ころを投げたつもりが、岩を投げてしまっているような、そんな感覚です。「大丈夫?」や「頑張れ」という言葉をかけたとしても、相手にとってそれらは想像しているよりも重すぎて受け止めきれないのです。
「大丈夫」や「頑張れ」って歌詞に
苛立ってしまった そんな夜もあった
先にもチラッと触れましたが、同じような体験をしたとしてもそれに対する感じ方や考え方は人それぞれです。だから真の意味で相手の気持ちになることはできませんし、共感することもできません。
だとすれば、必要なのは言葉ではなく態度なのではないでしょうか。
「大丈夫?」
「頑張れ」
そんな薄っぺらい言葉はいらない。大事なのは言葉をかけることではなく、相手の口から言葉が出てくるまで待つこと。言葉ではなく、「待つ」という姿勢と態度で伝えること___
今回は以上になります。最後までお読みいただきありがとうございます!
まだまだ寒い日が続きますので、ご自愛くださいませ~