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エナジードリンクと栄養ドリンクの選び方 (その1)
はじめに
毎日、忙しく働いていると、ドリンクに翼を授けてもらいたくなるときってありますよね。
ただ、やる気・集中力を出すためのエナジードリンクや栄養ドリンクを正しく選んで摂取できている人は多くないと思います。
そこで、数多いエナジードリンクと栄養ドリンクの選び方について解説したいと思います。
そもそも「エナジードリンク」と「栄養ドリンク」があって、それらの違いを理解して、使い分けられていますか?
まずは、エナジードリンクと栄養ドリンクの違いから見ていきたいと思います。
栄養ドリンクとは
栄養ドリンクの定義
栄養ドリンクは、「医薬品」と「医薬部外品」に分類されていて、配合される成分により予防や改善効果が期待できる飲料です。
よって、栄養ドリンクには、効果を書くことができます。
体への作用があるため、成分配合量の表示が義務付けられています。
医薬品と医薬部外品は、体に与える影響の大きさにより以下のように区別されています。
「医薬品」: 病気の治療や予防のために使用し、体の機能を改善するもの
「医薬部外品」: 医薬品と比べて、体に対する効果が穏やかなもの
栄養ドリンクの特徴的な成分
栄養ドリンクには、ビタミンの他、タウリンというアミノ酸の一種や生薬、カフェインなどが配合されています。
タウリンは、一般的に人のあらゆる臓器にあり、体の状態を一定に保つように働いています。
エナジードリンクとは
エナジードリンクの定義
エナジードリンクは、「食品」の中の清涼飲料水に分類される嗜好飲料であり、医薬品のような効果を期待することはできません。
そのため、効果を表現することはできません。
よって、成分配合量の表示義務もありません。
エナジードリンクの特徴的な成分
エナジードリンクに添加されている特徴的な成分としては、カフェイン、タウリン、グルクロノラクトン、ガラナ、ビタミンなどがあります。
差異の考察 - 栄養ドリンク vs. エナジードリンク
栄養ドリンクは、臨床データに基づいて国が承認した効果・効能を表記できます。
また、用法・容量も明確に定義されています。
一方のエナジードリンクは、栄養ドリンクと似た成分を含むため、似た効果・効能が期待できますが、あくまでも「期待できる」のであって、効果・効能が保証されるものではありません。
用法・用量も特に記載する義務もありません。
エナジードリンクの過剰摂取が問題となるケースが多いのは、このようにお用法・用量を定義せず、消費者が清涼飲料水として自由に摂取して良いと勘違いしやすいことによるところが多いと考えられます。
また、栄養ドリンクには、生薬を配合した様々な効果・効能を唄っている商品も多数存在します。
例えば、免疫力アップや視力回復が期待できるなど、です。
色々な商品の間に大きな価格差がみられるのは、これが原因と考えられます。
多数の栄養ドリンクの中での差別化が図られているため、ご自身のニーズに合わせて商品を選んでください。
栄養ドリンクは、医薬品・医薬部外品ですから、用法・用量を守って使用すれば、大きな害は生じないと考えられます。
一方のエナジードリンクは、栄養ドリンクにも含まれる元気が出る成分を配合して、飲みやすく、おいしくアレンジした飲料水です。
栄養ドリンクに比べたら安価ですから、ご自身の判断で摂取する分には良いと思います。
つまり、栄養ドリンクは、書かれている用法・用量を守って飲めば効果・効能が得られるのに対し、エナジードリンクは、自分自身で用法・用量の知識を持って判断し摂取する必要がある上に、効果・効能は保障されないということです。
栄養ドリンク・エナジードリンクを摂取する上で、一般的に重要な用法・用量として、以下のような点が挙げられます。
子ども・妊婦・授乳婦などカフェインに敏感な人は摂取を控える
他のカフェイン含有食品との併用を避ける
服用中の薬がある場合は、カフェインとの併用に問題ないかを確認する
先述の通り、栄養ドリンクにはこれらが漏れなく商品に明示されていますが、エナジードリンクにはそれがありません。
今回の記事はここまでです。
次回以降、具体的に効果倍増する商品の選び方まで解説したいと思います。
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