1970年製、などと製品の製造年になぞらえて自分の年齢をおどけることがあります。クルマ好き、バイク好きのように、年式を話題にする向きには特に馴染む表現だからです。私は昭和45年/西暦1970年の生まれ。暗算がしやすいキリ番です。EXPO70の開催、三島由紀夫の割腹自殺などがあった年でした。それから54年が経った現在2024年。当然ですが、私は54歳となりました。ご、じゅう、よん、さい、と音読するとちょっと信じられない気持ちになります。思えば、初めて自分の年齢を意識したのは、高校2年の夏休み。夏の甲子園を観ていて、わずか1歳ながら、年下の一年生選手が熱闘していることに気づいた時でした。その後、アイドルたちが年下となり、プロスポーツ選手も、ミュージシャンも年下になりました。いまや日本を代表する企業のトップも多く年下がいますし、間もなく首相までもが年下になるかも知れません。恐ろしいことです。54歳時と言えば織田信長だって墓の下です。私が織田信長研究会会員だったのは大学4年間、つまり二十歳前後。信長の享年は数え49歳ですから、当時の私にとってその数字は、2倍+αの遥か先だったはずでした。さて、事実として50回以上も太陽系で公転してきた私ですが、昨年の冬、大気の乾燥から身体にかゆみを感じました。医者に行きました。ドクは言いました。老人性乾燥肌ですね、と。わたし、既に老人だそうです。