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職人さんはポケモンじゃなかった。
イベントや展示会になると、どこからともなく現れる”アーティスト”と呼ばれる人たち。
出会えるとめっちゃうれしいけど、そもそもの絶対数が少なすぎて出現率低めのポケモンみたいだな……って思っちゃうことがあります。
どうも!たぶん、加工。です。
数が少なくて、どこにいるかわかんないけど、気になる。
そんで、出会えるとうれしい。
それで言うと、職人さんもポケモンかもと思います。(自分たちの界隈以外は結構知らなかったりするので)
ということで、そんなポケモン、もとい職人さんとその技を見に、SANUKI ReMIX3に行ってきました!
私たち、たぶん、加工。も参加しているのですが、今回はあくまで個人的に。一般客のフリをして。
この記事ではイベントレポート的な感じでSANUKI ReMIX3の様子をご紹介しようと思います!
そもそもSANUKI ReMIXとは
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SANUKI ReMIXとは、香川県で「職人フェス」のコンセプトのもと発足した職人にフォーカスした展示博覧会。日本を代表するクリエイターと香川県の職人がコラボして、新しいプロダクト、新しい価値を生み出すプロジェクトです。
毎回香川県の伝統工芸、地場産業を支える人……いわゆる香川県の「職人さん」と呼ばれる人が参加するんですが、第3回は漆器にうちわにレザーに手袋、それから藍染、保多織、焼杉、樽桶、木工、讃岐うどん、海苔、最中種、頭造詣師……
ってちょっと多すぎない!?
私たちも職人ではあるのですが……あまりの多さにちょっとびっくりしながら会場へ。
砂利道に足をとられつつ進んでいくと、目の前には大きなたぬきが!
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違った。桜御門だった。
去年はプロジェクションマッピングでまぶしいくらいのレインボーになっていたので、あまりの変わりように一瞬分かりませんでした。
でもたぬたぬしてる。しっぽ生えそう。
気をとり直して、先に桜の馬場へ。
1.桜の馬場 職人感詰パーク
まずはメインの桜の馬場感詰パーク。
職人の感性をクリエイターさんの表現力で缶詰型のブース内にインスタレーション展示として再現しています。
それぞれのマッチングはこんな感じ。
・讃岐うどん×アートディレクター小杉さん
・香川漆器・手袋×コピーライター岩崎さん
・庵治石×ナイトコンテンツディレクター下田さん・インタラクティブデザイナー高畑さん(←たぶん、加工。はこれ!)
・最中種×パティシエ辻口さん・ヴィーガンシェフ楠本さん
・職人たち×お笑い芸人梶さん・クリエイティブディレクター村上さん
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ちなみに私たちのブースはこんな感じでした!
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石の目利きをするとき、石の表面を見て中にどんな亀裂や層があるかを判断する。
実際は透視などできないが、透かして見ると石の中にはこんな層が存在している。
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切削の迫力をプロジェクションマッピングと音で表現。
切削と呼ばれるように、石は切ると同時に刃の厚み分削れてしまう。
摩擦を少なくするため切削時は水を多用するが、それでも現場にはすさまじい音が響き渡る。
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研磨前と研磨後の庵治石を、水滴のすべり具合(プロジェクションマッピング)で表現。
研磨前の庵治石はざらざらとして水滴が定着するが、研磨後はまるでガラスのようにつるつるとすべり落ちていく。
(※投影している庵治石はほんもの)
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庵治石の繊細な加工技術をデジタル技術で可視化した。
懐中電灯をつけて灯篭で照らすと、灯篭の表面に一見目視ではわからないような繊細な彫りが蛍光色に浮き上がる。
そして「缶詰内で」と言われていたのに外までだだ漏れてしまった子たち。
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すべり台の部分は庵治石でできているんですが、誰もが「磨けば滑るだろう」と思っていたのに逆に摩擦係数が爆上がりしてお尻にくっつくようになってしまいました。
でも子どもたちとお笑い芸人さんには大人気でした!(すべらないので!)
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花崗岩のダイヤモンドと称されるくらい硬い庵治石。
水晶と同程度の硬さ、モース硬度7、とか言われてるんですが……あずきバーならまだしも齧ったこともない水晶の硬さなんてわかんないですよね!
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ということでガツガツ叩きました!
石の種類や表面の凹凸によって音が違って面白い!
「カン!カン!」とかた~い音がします。
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漠然と「石は重い」というのはわかっていても、このサイズの石に触れることってあんまりないですよね。
どのくらい重いか、シーソーで体感!
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する前に下のタイヤが潰れました。
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大男が乗ってもほとんど上がりません。
迫力のあるプロジェクションマッピングと遊具で、こどもも大人も集まってめちゃくちゃ賑やかになってました!
いや~うれしい!下田さんと高畑さん、さすがすぎます!
こうやってカジュアルに職人の技術や感覚を体感してもらえるの、すごくいいですよね。
最中種ブースの最中もいただいてきました。
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どれも美味しかったですが、特におこわと(※)最中種の相性が最高でした……。
(※最中種とは、最中の皮のこと)
そして驚きだったのが、最中種。
その日の朝に焼いたものを持ってきているらしいんですが、こんなにサクサクで香ばしいなんて知らなかった!
実はこんなに美味しかったんだね、最中種。
さすがだね、最中種。
2.披雲閣 職人TRADE SHOW
先ほどのたぬきのような桜御門をくぐり、披雲閣へ。
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圧巻だったのはHIFUMIさん。
すさまじい迫力でしたが、植物が披雲閣内の天井に張り巡らされています。
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かっこいいなあ~!
こんなのが会場内のいたるところにあるんですよ。
たぶん、加工。の出展ブースはこんな感じでした。
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ちなみに、このスピーカーもたぶん、加工。のリーダー、古市のお手製です!
ちゃんと売るつもりで作ってますので!ね!
ご興味ある方はぜひ!
今回、たぶん、加工。は展示のみだったんですが、展示の他に販売をしている職人さんもたくさんいましたよ。
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伝統工芸として知られる香川漆器や丸亀うちわにはじまり、海苔や最中やかまぼこまで。
「こんなに香川県の職人さんが集まることってそうそうないんちゃうん?」と思うくらい、豪華なメンバーが勢ぞろいでした。
一つひとつブースを見ていくと、どれもこだわりと愛情が感じられて、見る前に「それって職人?」って思ってしまった自分が恥ずかしいくらい。
ああ職人さんだ、と思いました。
一瞬で会場の空気を塗り替えてしまうお笑い芸人さんも、フードブースで丁寧にお茶を入れてくれた出店のお兄さんも。
みんなプロだった。かっこよかった。
「職人」という職業はないけど、ある日誰かが誰かのことを「職人」と呼び始めたのならそれは間違いなく誉め言葉に違いないし、敬意を持って「職人さんだ!」と思ったら、きっとその人はまぎれもなく職人さんなんだと思う。
「職人」というと、伝統工芸とか建築とか、そういうのを想像しがちだけど、それだけじゃないんですよね。
ものづくりが盛んな香川県には個人や一般の企業さんの中にも実は「職人さん」と呼ばれるような人がたくさんいて、そんな職人さんたちの力で成り立っているんだと思います。
香川県、こんなにいいものがたくさんあったんだなあ~としみじみしつつ。
これだけのすごいものをつくれる職人さんがこんなにたくさんいるんだ!と嬉しくなりました。
職人さん、ポケモンじゃないかもしれない。
意外と電車の隣の席に座ってるかもしれませんね!
(私たちも含め!)
たぶん、加工。とは?
水晶と同程度を誇る硬度と、唯一無二の模様“斑”や繊細な石質による品格、そして希少性。すべてを兼ね備えた香川県高松市東部の牟礼町、庵治町でのみ産出される世界一の銘石「庵治石」。
たぶん、加工。は、そんな庵治石の里の石工たち、讃岐石材加工協同組合 石栄会所属の超石工アーティスト集団。アート、プロダクト、グルメ、グラフィック、テクノロジーなどの様々なクリエイターとコラボレーションすることで、新たな「加工」の価値を生み出す。
「うわ~これすごい!」「かっこいい!」なぜかって?
それ、たぶん、加工です。
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たぶん、加工。ブランドサイト
SANUKI ReMIX公式サイト