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スピードと高さと衝撃である。速度は早く最高速度に達して欲しい。風や重力の衝撃も感じながら、コースターが最高地点に達した時のスリルに娘は興奮したいのかもしれない。娘の性格からして身体の感じる衝撃より恐怖心の感情で緊張したいのだ。娘は先生にいつも退屈でハプニングに襲われたいと話した。
僕の頭にあるジェットコースターはとても昔のイメージである。コースター自体が大きくなくて乗っていて安心できない。コースターと線路の接続が気になってしょうがない。周りを見れば何十人も座っている。これだけの重さに線路とコースターの運用が本当に耐えられるのか心配だ。脆弱な音も怖いのです。
USJのジェットコースターに乗りたいと小学生に進級したばかりの娘が言うのでまだ無理だろうと思って調べてみたら6歳以上可になっている。僕は近所の遊園地のコースターでさえ汗をかいて乗れなかった記憶がある。恐らく奥さんの性格を受け継いだのだろう。奥さんは何事にも物怖じしない性格である。
山本さんがiPadと契約資料を持って声を掛ける。僕は彼女の歩く動きが早く切れているので若者だなと感じる。僕は動きが鈍くて御免なさいねと話しながら、山本さんの目を初めて見て有難うと伝えました。彼女は優しく微笑んでいた。僕はもう一度頭を下げると店を後にした。来月が待ち遠しいのである。
山本さんはどうしてスマホを持っていないんですかと尋ねた。僕は4年前体調を崩して精神科のデイケアに通院を始めた事を伝えた。彼女は別の事を考えている様だ、僕は続けた、他人との交流を断つ為に携帯を辞めたんですと答えた。山本さんは何も言わずに先輩社員と話して、サービス商品の説明を続けた。