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【日記&悔悟録】⑤母を連れてもの忘れ外来へ行く。想像を超えた検査、検査…



[日記]2012年7月18日(月)記す

母の物忘れ検査のため、N病院へ。
簡単に終わるものだと思っていたら、
採血、MRI、心理検査、自律神経検査と続いて、2時間ほどかかった。

しかし、これで終わりではなく、
今日はできない検査があること、
その病院にも行く必要があることが告げられ、
あっちこっち行くことになりそうだ。

各種検査を実施して総合的に判断するというのは安心感があるけど、
認知症かどうか、こんなに細かく調べる必要があるというのは、
初めて知った。

とりあえずわかったのは、母はカウンセリングを受けることが
必要だということ。
前向きになれば記憶力も良くなる可能性あり、ということらしい。


◉振り返り


こんにちは。

今日も、ご家族の介護、おつかれさまです。
息抜きの大切な時間、ちょっとだけお借りします。


・母、すんなり「もの忘れ検査」を受けてくれる

前年の夏の自動車事故から1年近くが過ぎ、
腕の骨折の治療も終わり、補聴器の使い心地にも慣れて
気分的にも落ち着いたように見えたので、
次は、認知症の検査を受けてもらおうと病院に行きました。

親に認知症の検査を受けてもらうのは難しいとよく聞きますが、
我が家の場合、その事故をネタに、
「事故の影響が残ってないか、もう一度、ちゃんと頭の様子を
確かめてもらおうよ」と誘ってみました。
正当な口実ではあったからか、比較的すんなりと
応じてもらうことができました。

他によく聞くのは、
「市役所の健康診断のついでに受けてみようよ」とか、
「(自分が)もの忘れ検査を受けるんだけど、怖いからついて来て」などの
誘い文句があったりしますよね。
他にもいろいろありそうですが、
いずれにしろ、押し付けにならないアプローチが大切になりそう。

お孫さんがいる家なら、
父の日、母の日の「肩たたき券」ならぬ
「長寿のためのもの忘れチェック券」を孫の手から渡す、なんてどうなんだろう。
費用と検査当日の付き添いも、もちろんセット。

・認知症の検査はなかなかのラインナップ 
機器のある病院へ出向く必要があることも

さて、もの忘れの検査ですが、本当にあの頃は
あんなに多くの検査が必要だと言うことを知りませんでした。
せいぜい、MRIを撮って、質問をいくつかして受け答えを観察する、
というぐらいのことだと思っていたわけです。

参考までに、母が実際に受けた検査は、
  血液検査(血液一般、ビタミン、甲状腺機能等)、
  心理検査(MMSE、FAB)、
  自律神経検査(心筋シンチ)、
  神経診察(脳神経、運動系、感覚系等)
  脳画像/生理検査(MRI、スペクト)

でした。

こんなにあると、様々な検査機器や設備が必要なわけで、
全部を揃えている病院の数は、当然限られます。
ということは、そのための予約も必要になるわけで、
全ての検査を受けるだけでも時間がかかります。

私の場合は1週間ほどでしたが、もっと人口の多い地域だと
さらに時間を要するかもしれません。
そして、診断結果を聞きに行ったのは、8月20日。
検査から1ヶ月以上経ってからです。
厳密な検討が行われているのだと思えば、納得できますが、
少しでも早く結果を知りたい人にはとても長く感じられるはずです。

・介護休業を利用して帰省&受診付き添いを
する場合は、事前の日程作成がとても大切

私は実家からバスで20分余りのところに住んでいるので、
結果までの日数もそんなに気にはなりませんでしたが、
遠距離に住んでいて、介護休業を取って親の検査に立ち会うという場合、
事前に病院に問い合わせるなどして、
検査から診断までの日程を聞いておくことをお勧めします。

その上で、何度かに分けて帰省するか、
この間にできる用事のリストを作っておいて、無駄なく時間を過ごすか、
方針を決めるといいのではないかと思います。

「この間にできる用事」は、まずは、家の中の様子のチェック。
特に収納の様子が以前と違っていないかや、
家の内外の掃除や整頓が以前と違っていないかなどです。

私の家の場合は、わずかばかりの庭の手入れが疎かになっていたり、
整理ダンスの中身がほとんど整理されていなかったり、ということがありました。
一番、顕著だったのは、母の書類の整理が以前とは全く変わっていたこと。
それまでキッチリしていた銀行関係の書類の分け方が
とても大雑把になっていて、
あぁ、人って変わるんだなぁとしみじみと同時に、
胸のざわつきを覚えました。

あとは、家のことで困っていることはないかを両親に聞くほか、
できれば近所で親しくしている人が誰なのかを聞き出し、
その方に両親の暮らしぶりについて気になることがないかを
尋ねるのもいいと思います。
ご近所さんの視点で語ってもらえると、本当に助かるのですが。

あとは、民生委員の方にも挨拶がてら、様子を聞いたり、
今後のさりげない見守りなどをお願いするのもいいかもしれません。

とにかく、介護休業を取って実家の様子を見に行く方は、
無駄なく時間を使えるといいですね。
(もちろん、ただ一緒にいる時間だって、決して無駄とは言えません)


ということで、2012年8月20日に聞きに行った検査結果については、次回、書きたいと思います。


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