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蟹が無ければ海老を食べればいいじゃない 韓国・カンジャンセウ
韓国風海老の醤油漬け カンジャンセウ"Korean-style shrimp pickled in soy sauce"
いつもの友人との韓国旅行。
行く度にカンジャンケジャンと呼ばれる渡り蟹の醤油漬けを求めて私達は彷徨う。
正しくは、友人(だけ)が旅行前にネットで放浪し案内してくれる。
彼女の熱意にはいつも感服だ。
初めて食べたのは、かなり昔、明洞にあった少しお高い店でだった。
お皿にちょこんと一匹載った黒く染まった渡り蟹を持ってきてくれたアジュマ(おばさん)が、仰々しく蟹の甲羅を外し少しのご飯を載せると上品に、しかしぐちゃぐちゃにかき混ぜて、さぁ食え!と私の目の前の小皿に載せてくれる。
美味しい〜!!!
私は、ナマモノも蟹味噌も大好きだ。
薬膳の様な醤油に浸かった蟹味噌とごはんが入り混じっていて私のハートは鷲掴みにされた。
ほんのちょこっとなのが、また食欲を唆る。
その後は、自分で蟹をホジホジしながら蟹の身の甘さと醤油の風味を堪能した。
が、その店はお高い。
小さな蟹一匹ずつでは満足出来なかった彼女はその後も探究を深め、安くて評判の良いカンジャンケジャンを探し求めた。
しかし、当然安いお店は蟹の質が……
更にそう言うお店は(何故か)量も多い。
くどくなってしまうのだ。
やっぱり、あの勿体つけたちょこんな量が良かった事に気付き原点に戻って明洞のお店に行こうとした時には閉店してたとさ(チャンチャン)。
話は少し変わり、先日、スーパーでとうがらし海老が売っていた。
見た目が真っ赤で少しグロテスクなせいか甘海老の半額以下で買えるのだが、正直甘海老より美味しい。
地場産のものでたまにしか見かける事は無いが、万が一見つけたら買いだ!
お手製の醤油タレに漬けて一晩…焼酎と一緒に食べれば最高の宴になる。
普段は〆は食べないが、この時ばかりは海老の頭を温かいごはんの上に載せて食べる。(頭自体は食べない)
混ぜ混ぜしてくれるアジュマはいないが、海老の味噌が混じったタレがごはんに染み込み最高に美味い。
あまりの美味さに、また焼酎を欲してしまう程だ。
醤油ダレの材料
醤油(濃口がオススメ) 50cc
日本酒 50cc
水 50cc
生姜の薄切り 2切れ
にんにくの薄切り 1片分
赤唐辛子、青唐辛子 各1個
ローリエ 1枚
長葱の青い部分 適宜
氷砂糖 1個
カンジャンセウの作り方
醤油ダレの材料を鍋に入れて中火にかける。
沸騰したら火を止めて冷ます。
皮が付いたままの海老を冷めたタレに漬けて、冷蔵庫で一晩寝かす。
韓国でも珍しくなった公衆電話
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市場(シジャン)
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韓国はいりこだしが多い。