【 映画レビュー 】ナイル殺人事件
去年の映画のレビューです。（2022年2月27日鑑賞）
ミステリーの女王アガサ・クリスティによる名作「ナイルに死す」を、同じくクリスティ原作の「オリエント急行殺人事件」を手がけたケネス・ブラナーの監督・製作・主演で映画化。エジプトのナイル川をめぐる豪華客船の中で、美しき大富豪の娘リネットが何者かに殺害される事件が発生。容疑者は彼女の結婚を祝うために集まった乗客全員だった。
エジプトを舞台に、豪華客船で起きる連続殺人事件。
舞台も設定もワクワクする。
映画は、冒頭でモノクロの戦争シーンで始まる。
えっ、違う映画のスクリーンに入っちゃった？と、本気で思った。
でも、ここに関連したポアロのあれこれは、ない方が良かった。。。
本編の「ナイルに死す」の原作は、この時は覚えていなかったが、観ている途中でトリックは思い出してしまった。
それだけ、トリックは印象的だった。複雑ではないけれど。
ケネス・ブラナーのポアロは、滑稽さがなくスマートで、真相を告げる場面はあっという間すぎて、盛り上がらないうちに終わってしまった感じがした。
余談ですが、ブーク（登場人物）がピラミッドで凧を上げていて、ポアロに気づいてまるで階段を降りてくるような場面があるけど、あまりのあり得なさにちょっとがっかり…。遺跡を観光するシーンもほぼＣＧだし。
スクリーンでエジプトの遺跡などを観られると楽しみにしていたので、ストーリーよりも、そういうところが残念だった。
2005年にエジプトへツアーで旅行しました。
17年くらい前になりますが、古代エジプトは大好きなので、本物のピラミッドやスフィンクスを間近に見ることができて、とても素晴らしい体験でした。