【 読書レビュー 】グレイラットの殺人
グレイラットの殺人 M・W・クレイヴン著/東野さやか訳
シリーズで一番ぶ厚い4作目。文庫本にして700ページにも及ぶ大作だが、センテンスは短くテンポも良いし、ミステリなので先が気になるからページをめくる手を止めるのが辛い…。でも寝なきゃ…。
と、葛藤する数日間でした。
読書に浸る幸せですね。
今作ではイギリスの軍隊のことが書かれている。中東での戦争に派遣され、他国の軍人達がどのように関わっていたのか、著者のクレイヴンさんは軍隊にいた経歴があるので、とても詳しく描かれている。
冒頭の殺人劇、サミット開催が迫る中のテロ疑惑などなど、複数の要素が次々と現れるのだが、それほど混乱もせずに読ませるのはさすがクレイヴンです。
キャラクターの書き分けもしっかりしているし、常連キャラも魅力的なので、連続ドラマで観たくもなります。2時間程度の映画じゃきっと無理💦
ポーはティリーにこう指摘される。
そんなポーの歪んだ(?)性格を、まんまと利用して…。
一枚も二枚も上手な人がおりました😅
事件が解決し、ハードウィック・クロフトも手放さなくてすむことになり、ポーの個人的な事件の手掛かりもまたひとつ手に入りそうだし、やれやれだ…。
エドガー(愛犬)と散歩に行こうと思った矢先に電話が鳴り、ステファニー・フリン警部(上司)がいよいよ復帰して、ポーをまた日常の「事件」の世界に引き戻すのだ。
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