【 読書レビュー 】キュレーターの殺人
キュレーターの殺人 M・W・クレイヴン著/東野さやか訳
ポー&ティリーシリーズの第3作目は、本が厚くなると共に、おぞましい描写が増え、このシリーズに手を出してしまった自分を少し後悔する。
何しろ、ホラー映画は嫌いだし、人を切ったり傷つけたりする場面は観ないようにし、人から怪我をした話を聞くのもぞ~っとするtabito。。。
なので、ぞっとする場面は入り込まないように、なるべく距離を取りつつ読む。あくまでもフィクションとして。。
文庫本の解説にもあるとおり、謎解きが絶え間なく繰り返される展開なので、飽きることなく最後まで読める。
真犯人を自分で推理する…というには、驚きの展開続きなのでちょっと無理だなぁ~、私には。
事件そのものが、まったく違った様相に切り替わるのが面白くもあるが、真犯人の動機を知ると、果たして時間的にこの事件を<ある時期>に引き起こすことが可能なのか?というちょっとした疑問も感じる。
それにしても、真犯人にたどり着くポーの一瞬の閃き✨は相変わらず素晴らしい。一度見たものは記憶できる能力がある人?みたい。
ポーとティリーが事件現場に向かうシーンでは、ひ弱だったティリーが足手まといになるどころか、海に沈み込みそうになるポーを引き上げて、
すっかり逞しくなったティリーの活躍に今後も期待!