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この夏が終われば会えなくなるから、愛おしすぎる今を大切にしたい話。

去年の11月から台湾でのワーキングホリデーを始め、先月から拠点を高雄から台南へと移した。

◾️移り住むこと。

移り住む
この決断はミラクルファインプレーだった。
__難しく悩んだわけではなく、心のワクワクに従っただけだけど

移り住んでいなかったら、出会えていない人が沢山いる。奇跡的な確率で、偶然同じ場所で同じ時間を刻んでいるのだから、そりゃもうこの日常が愛おしくって仕方ない。少しでもタイミングが違えば巡り合っていない人生になっていたかも、と考えてゾッとするくらい、結構みんなのことを大切に想っている。

今、学校で仲良くしている友達は、韓国、アメリカ、タイ、ベトナム、インドネシア、デンマークなど世界中から集まってきているのだけど、そのうち数人は大学もしくは大学院の夏休みを利用して留学してきているので、8月末になればみんな各々の国に帰ることが決まっている。


この夏が終われば、今の距離感じゃなくなる。


一緒に授業を受けたり、空きコマに図書館で勉強したり、授業終わりに美味しいランチを開拓したり、休日一緒に出かけたり、両者とも母国語ではない拙い中国語でコミュニケーションを取ろうと真摯に向き合い、通じ合って一緒に笑い合う時間が当たり前じゃなくなってしまう。今時、SNSを介した繋がりは続くだろうけど、お互い取り巻く環境は変わって心の距離は次第に疎遠になるだろう。

もうね、胸が締め付けられるほど切なくて寂しいんです。
「今」失恋しながら恋しているような、そんな感覚かもしれない。

◾️写真を撮ること。

こないだ会社の四半期イベントがあり、その中で「キミが好きだと言うかわりに、僕はシャッターを押した。」というOLYMPUSの昔のキャッチコピーが紹介されていて、まさにその通りのような気がした。

自分の周りにいてくれる人や、今の自分が生きている世界に対する愛を言葉にする代わりに、カメラを向けているんだろうな。

忘れたくないと思うことがそういうことなんだと改めて気づいた。

生きている世界に興味を持つこと、
そして日常の美を見逃さないこと。

これからも心がワクワクする方向に進んで、国も年齢もバックグラウンドも職業も夢も全く違う人たちとどんどん出会いたい。いろんな人と出会って、生き方の自由度を知って、自分の未来の選択肢をどんどん増やして、自分なりの解釈をもって、折り合いをつけながら肩の力を抜いて生きていたい。

そんな日常にカメラを向けて記録に残しておきたい。

写真家からの贈り物は、日常で見逃されている美を時折提示することだ。

ソールライター[1923-2013]



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