足の仕事
膝や腰の痛み、肩こりなどは脚光を浴びる中、症状が出づらく蔑ろにされがちなのが「足」です。ヒトには重力と床反力(床が身体を押し返す力)という力が働いており、この2つを上手くコントロールして日々動いています。立って動く事が多いので、床反力は基本的に足が受け止めることになり、足が上手く機能しないと床からかかる力をコントロールできなくなり、身体の動きが悪くなったり、膝や腰などの関節に負担をかけてしまったりします。アスリートがシューズやインソール、ソックスにこだわるのもそのためです
足機能の3つのチェックポイント
①足首の動き
②足指と膝の方向
③足指の接地
①足首の動き
座った状態で、①踵を着いたままつま先を上げて、ゆっくりと下ろせますか?②爪先を着いたまま踵を上げてゆっくりと下ろせますか?ゆっくりとおろせなかったり、ブルブルと震えてしまう人はスネややふくらはぎの機能低下の疑いがあり、歩きなどで前後の重心移動がスムーズに行えなくなります。足首を上下に動かす運動をして機能回復を目指しましょう。
②足指と膝の方向
スクワットやランジなど脚で踏ん張った時、膝とつま先の向きが一緒の方向を向いていますか?膝が内向きや外向きになってしまう人は、足の指や裏の筋肉の機能低下が疑われます。膝に捻れの力がかかりやすく膝や腰に負担がかかり、痛みにつながることも少なくありません。立った状態で足の裏を内向き、外向きに切り替える運動をして機能回復を目指しましょう。
③足指の接地
自然に立った状態で足の指は床に着いていますか?着いていない人は「浮き指」と呼ばれ、足の指が機能していません。足の前側が使えず、前後・左右の重心コントロールがしづらくなってしまいます。足指の腹で床を踏ん張る運動をしましょう。また、普段から裸足や5本指ソックスを使ったり、スリッパではなく鼻緒のあるサンダルを使用することもおすすめです。
最後に
足は上手く働かないと、様々な不具合の原因になります。実際に、膝の痛みを訴える人の多くの人が、足が上手く働いていません。チェックポイントのいずれかに該当する人は、これを機に足に目をむけ、健康的な足づかいを目指しましょう。