[30th Station]
泣きそうな俯きは最後のピース
ポケットに彼持ちのレシート
さかのぼる詩情の街並みも
まるで偽物アート色
かなり擦り切れたデニムと
車窓にメタリックな湿りが
この日限りもその日暮らしも
憎めない"ソレ"ごと洗うように
さまよって
手を伸べて
聴きなれた乗り換え案内の隅々へ
くすぶって
手こずって
見知らぬ数多に戸惑っているなら
どこかで何かがあったのでしょう
素敵な手紙をしたためて
どこかで何も知らないあなたが
昨日の夢に縋るのは、嫌、よしとこう
悔しいけど悔いなどない