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▲ 2-8 グラインドボーンとエルプフィル

約束した2年後の2008年9月、ウィーン・フィルが未だ演奏していない会場はどこだ? ということでイギリスのグラインドボーン・オペラハウスが選ばれた。ここは毎夏「グラインドボーン音楽祭」で有名な会場だ。

観客の多くはロンドンからやって来るので、ロンドン市民の夏の楽しみになっている。公演はロンドン市民が昼食後に来ることができるように午後から開始される。幕間が長いので、その間に敷地の芝生でのピクニックが人気で、タキシードやドレスで着飾った紳士と淑女の憩いのイベントとなっている。

私たちもそのピクニックを再現するように午後のコンサート開始にして、船からバスで到着した人は芝生の上に設えたカウンターでシャンパンやカナッペを楽しんだ。

ハンブルクでは前年の07年1月にエルベ川の「ハーフェンシティ」にオープンしたエルプフィルハーモニーの会場で初のウィーン・フィルコンサートの開催になった。
広々とした会場は日本の企業でサントリーホールなどを手がけた「永田音響設計」のデザインによるもので、とても良い響きだと現地でも好評だ。
「初めての演奏会場」をテーマにした今回のコンサート・クルーズは相変わらず世界各国からのゲストで満席だった。

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コンサート前の屋外レセプション
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マインシフ4
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 エルプフィルハーモニーにて


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