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言葉と身体
新年のはじめに風邪を引いた。
今回の風邪は扁桃腺が腫れて痛みが強かった。喉にマシュマロ詰まってるのかというくらい。私の場合は普段喉の右上が乾燥しやすくそこから咳が出たりする事が多い。しかし、今回は珍しく左に違和感がありそのまま寝てしまったら、次の日に唾を呑み込むのも痛くなっていた。何日か寝ていたが、身体が少し動けるようになると子供(赤子)と遊んでみた。
これが面白い。
身体が動けるようになっても声は出ないために非言語でのコミュニケーションになる。少し遊んで思ったのが、言語を介したコミュニケーションと全く違うという事。これは言葉が喋れる状態での非言語コミュニケーションともまた違うと明記しておきたい。話せるが話さないと話せないの違い。話せるが話さないだと、どうしても思考の先行が起きる。
喉が腫れて喋れないので、言葉での先行が発生しにくくなるのだ。そうなると子供との距離感、間合いからアイコンタクト、表情を作り次の表情までの間、ボディーランゲージ、触れる感触などのフルに使いコミュニケーションを取るようになる。言葉が間に入ると、直でやりとりしていたものが解釈を伴い微妙な変化を経て伝わる。すると赤子は純度の塊なのでそんな事はすぐにお見通しとなる。これが非言語だと素直に伝わるのだと実感。まさに以心伝心。喉の腫れは次の日には引いてきたので1日という短い時間ではあったが、面白い体験ができた。