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「車でお遍路」別格9番札所 文殊院(お遍路発祥の札所)

こんにちは、旅いこかです。

四国別格二十霊場巡礼、弘法大師との「同行二人」の旅、9番目のお寺は、

大法山だいほうざん 文殊院もんじゅいん 徳盛寺とくじょうじ


別格8番札所の十夜ヶ橋から約50㎞、車で約50分の場所、

松山自動車道大洲ICから松山ICで下り、田園風景の田舎道を少し走っていくと文殊院は道路沿いに佇む。

少しわかりにくかったが、大きな大師像の後ろ姿が目印になる。

この札所は、大庄屋で悪鬼長者であったお遍路の元祖である衛門三郎(敬称略)の生まれた場所であり、近くには伝説にある大師が不憫に思い建てたという8人の子供のお墓もある場所。

文殊院は、文殊菩薩が弘法大師を衛門三郎を改心させるためにおみちびきになったといわれています。

なお、昭和41年(1966年)には、天皇・皇后両陛下行幸にあたり、故八木繁一博物館長は文殊院を四国八十八ヶ所発祥の寺院だと言上されたといいます。

では、お遍路発祥寺院である衛門三郎伝説の札所「文殊院」へ参りましょう。

文殊院境内への入口は大師像の後ろ姿が目印
お大師さまおみちびきの文殊菩薩像


ご詠歌

われ人を すくわんための 先だつに みちびきたまふ 衛門三郎


お参りする前に知っておいた方が良い知識

歴史

  • 天長元年(824年)弘法大師は文殊菩薩に導かれてこのお寺に逗留し開基



大師伝説

大師がこの地を巡錫中、一人の童子が現れ、
「たとえ四国に霊場を開いたとしても誰が仏道に入りますか?ここに罪深い人が住んでいるので、改心させて来世の鏡、先達としてはいかがでしょう」と告げ去っていった。

すると突然豪雨になり、徳盛寺に泊ることとなり本堂でお経を唱えていると文殊菩薩が現れたという。
大師は先ほどの童子が文殊菩薩だと悟り、衛門三郎伝説へと続きます。


寺号について

  • 寺号について
    大師は、このお寺に文殊菩薩によって導かれたことにより文殊院と改名


ご利益

  • 御本尊の文殊菩薩
    ・・・智恵を司る仏さまで「三人寄らば文殊の知恵」とも言われる「みちびきの文殊さま」 受験合格、学力向上、他にご利益があり多くの信仰を集めている

  • 御本尊の地蔵菩薩
    ・・・すべての生命を育む大地を司る菩薩で、現世と来世に幸福をもたらす善男善女のための28種のご利益天龍鬼神のための7種のご利益があると言われる
    子供を守ることで知られているが、他には例えば、苦悩からの救済、無病息災、交通安全、五穀豊穣、安産、水子供養、子授け、などさまざまなご利益がある


御本尊・ご真言

御本尊:文殊菩薩
ご真言:おん あらはしゃ なう

御本尊:地蔵菩薩
ご真言:おん かかかび さんまえい そわか


見どころ

  • 本堂 
    ・・・こぢんまりとした佇まいで、御本尊に文殊菩薩と地蔵菩薩を祀る 

  • 大師堂
    ・・・大師像は秘仏

  • 八塚群集古墳(約300m)
    ・・・田園の中に佇む衛門三郎の子供のお墓、大師が不憫に思い建てたという 小祠が置かれ石地蔵を祀る 一・三・五・八号古墳が円墳、二・四・六・七号古墳が方墳。

  • 八窪(約1km)
    ・・・大師が持っていた鉄鉢が衛門三郎により叩き落され八つに割れて飛んだ八つの窪み、と伝承されており、その場所から清水が湧いている(大師のお加持水)

八塚群集古墳 第一号古墳


写真


次は、別格第10番札所興隆寺こうりゅうじへ参ります。

合掌

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