「車でお遍路」第27番札所 神峯寺(土佐の関所寺)
こんにちは、旅いこかです。
四国八十八箇所巡礼、弘法大師との「同行二人」の旅、27番目のお寺は、
竹林山 地蔵院 神峯寺
26番札所の金剛頂寺から約33.5㎞、車で約55分の場所、
次に訪れた札所は、海岸沿いの国道55号線を北側の山をのぼっていく「土佐の関所」や「真っ縦」とも呼ばれる神峰山(標高569.9m)の中腹(標高約430m)、「遍路ころがし」の四国霊場屈指の難所、高知県の札所では最も標高が高い神峯寺。
駐車場にたどり着きホッとするのも束の間、急な階段が待っています。しかし、山の中腹の驚くほど手入れされた境内の庭園と絶景が疲れを癒してくれます。
かつては神仏習合のお寺、不思議と身も心も清められます。
では、「土佐の関所寺」という札所「神峯寺」へ参りましょう。
ご詠歌
お参りする前に知っておいた方が良い知識
歴史
当初は神功皇后(201-269年)が朝鮮半島進出の戦勝を祈願して天照大神を祀った神社を起源とする。
天平2年(730年)、聖武天皇の勅願で行基菩薩が十一面観世音菩薩像を彫り本尊として神仏合祀
大同4年(809年)、この地を巡錫中の弘法大師が伽藍ほか諸堂を建立、伽藍を「観音堂」と名付けて霊場と定めた
明治時代初期には、神仏分離令によりご本尊と札所を第26番札所金剛頂寺に預けて一時廃寺、天照大神を祀る神峯神社だけが残る
明治20年(1887年)、神峯寺は再興、神峯神社は奥の院となる
大正元年(1912年)、寺格が無かったため、茨城県の地蔵院を移して認可を得るなど、苦難を乗り越え現在に至る
岩崎弥太郎伝説
寺号について
院号について
・・・寺号を得るため地蔵院を移した由縁から
ご利益
御本尊の十一面観世音菩薩
・・・10種の現世利益(十種勝利)と4種の後世利益(四種果報)。(様々な災難、病気治癒、財福授与、勝利等の現世利益と延命、極楽浄土等への後世利益)鐘楼と手水場の先に湧く「神峯の水」
・・・病気平癒に霊験あらたか
御本尊・ご真言
見どころ
山門(仁王門)
・・・山門手前には石段があるが、左へ行くと神峯寺山門、右へ行くと神峯神社境内の庭園
・・・境内の中の参道は急こう配の山肌の斜面には美しい庭園が広がる 景観の美しさは四国霊場でも有数と言われる本堂
・・・約150段の石段を上り着く本堂には、十一面観世音菩薩を祀る(秘仏)石清水
・・・鐘楼と手水場の先に湧く「神峯の水」病気平癒に霊験あらたか
土佐の名水40選の湧水19ヶ所の一つ
おまけ情報
1962年に、水谷夫妻の妻が「脊髄カリエス」という大学病院でも見放された病に侵されており四国お遍路に願いをしていたところ、この神峰山で奇跡的に全治したという実話がある
神峯寺は「土佐の関所寺」
四国八十八箇所霊場の4つの関所とは、第19番立江寺(徳島県)、第27番神峯寺(高知県)、第60番横峰寺(愛媛県)、第66番雲辺寺(香川県)普通車駐車場代300円が必要
写真
次は、第28番札所大日寺へ参ります。
2022年3月18日投稿
2022年9月18日改訂
合掌