授業研究会をして思ったこと
みなさん、こんにちは、旅人先生Xです。
今日は、先日行った授業研究会のことについて書いていきたいと思います。
実際にやってみてこんなことを感じたり、考えたりしているのだと知っていただければ幸いです。
ぜひ、お読みいただければと思います。
目次は以下の通りです。
①授業研究会とは?
授業研究会とは、ざっくり言うと、授業について指導してくれる方を招いて、提案をしたり、日々の授業の改善のためのアドバイスをしてもらったりする会のことです。
授業研究会は、何十人も集まるような大規模なものもあれば、数名で行う小規模なものもあります。
これは私のイメージですが、
小規模なもの→自身の指導力向上や目の前の子どものため
大規模なもの→多くの人向けの提案やそこに来る先生に関わる多くの子のため
という側面が強いのではないかと感じています。
個人的な意見ではありますが、この側面を無視して授業を考えて実践を行ってしまうと、授業研究会が負担になったり、学びの少ないものになってしまったりする気がしています。
私が先日行った授業研究会は、図工の小規模なものです。
自校に、指導者の方をお招きして、ご指導いただくというような感じでした。
小規模なものですと、指導の先生のアポイントさえ取れれば、比較的簡単に実施することができるので、私は、こちらがとても気に入っています。
授業研究会について、もっと知ってみたいという方は、下の記事をぜひご覧ください。
授業研究会のメリットやデメリットなどについても書いてあります。
②授業研究会をしてみて、改めて感じたこと
やはり改めて感じたのは、やると授業をする力や授業を考える力が向上するなということです。
私は、先日、図工で「子どもがアイディアをたくさん思いつくようにするためにはどんなアプローチが有効なのだろうか」ということをテーマに授業を考えてみました。
上手くいけば、子どもにとっては、アイディアを考えて、形にする力が増しますし、私は、アイディアを引き出す力が増すというわけです。
実際、子どもがそこまでの成果がしっかり得られたかは、細かい見取りができていないため、定かではありませんが、一定の成果が得られたことが確認できました。
また、私は、新しいアプローチを学ぶとともに、図工の授業を考える上で大切なことを再認識することができました。
私は毎年、何回かはお願いをして、授業研究会の機会をもらっています。
これは、教員になってから、10数年、ずっと続けていることです。
私がそうする理由は、シンプルです。
やはり、授業研究会をやると自分の力が高まるからです。
負担がないわけではありません。
しかし、自分のその時の状況を考えて、可能な範囲でバランスを取りながら取り組むようにしています。
経験を重ねたり、ちょっと知識を付けたりすればするほど、「知っているつもり」や「できているつもり」のことが多くあることに気付かされます。
正直、それでへこむこともありますが、「つもり」になっていることをそのままにしても、子どもたちにいい影響はおそらくあまりありません。
「つもり」のことを放置していても、それは、「改善」には繋がらないと私は思っているということです。
また、授業研究会を何度かしたところで、さきのような「つもり」がなくなるわけでもありません。
しかし、やる前の自分よりは、少し良くなることができます。
「どうせやっても意味ない」、「結局つもりのままじゃん」と思って、その積み重ねを放棄するのは、教育に携わる人としてなんだか違うなと私は思うのです。
牛歩の歩みでも、一歩ずつ、少しずつ、前進したり、その姿を目の前の子どもたちに見せていくことこそ、大事な気がします。
日々積み重ねよ!みたな努力論とか、根性論みたいなことをおもっているのではありません。
なんといいますか、私は、学び、成長していく姿勢のようなものを持ち続けていくことが大切だと思っている感じです。
そのために、授業研究会に、時折取り組むのが効果的だと思っていますし、実際にやってみて、良いなと思っています。
③実りある授業研究会にするために気を付けたいこと
実りある授業研究会にするためには、何のためにやるのかを明確にすることが最も重要だと私は思っています。
以前書いた記事に、shi-naさんにコメントをいただいて、改めて思ったのですが、しばしば、授業研究会は、「見せるため」の見栄えを重視したような内容が見受けられます。
そういった授業は、普段の授業での再現性が著しく低く、見てもあまり参考にならなかったり、膨大な準備等を行うことで日常の業務やプライベートに影響がでたりしてしまうことがあります。
もともと、「誰にもできないものをやったるで」という目的でやるなら分かりますが、多くの場合、そういう目的ではないように思います。
多くの子や教員が、授業研究会の恩恵を受けるためにも、再現性はとても大切な気がします。
もちろん、子どもとのやり取りや教員のもっている知識、コミュニケーション術などの関係もあり、再現するのは、どの授業も難しい側面はあります。
しかし、準備が膨大ではないということは、授業研究会の内容を日々に生かしていくという面で、とても重要だと私は思っています。
何のための授業研究会なのか、そして、その研究会の実施の仕方ややったことは、子どもたちのためや教員のためになるのだろうかということをしっかりと授業を考えるにあたって、見つめていく必要がありそうです。
授業研究会をすることで、子どもが割を食ったり、教員が過剰な負担で疲弊したりしてしまうことは、良くないと思うからです。
これは、誰の目からみても明らかなのではないでしょうか。
子どもたちは、教員のキャリアアップ、スキルアップのための踏み台ではありません。
逆に、教員も、「子どもたちのために」という合言葉のもと限界までこき使われていい存在ではないと私は思っています。
子どもも教員も良い影響を享受できるような授業研究会になるように、関わる人たちがしっかりと考えて実施していく必要がありそうです。
そのためにも、この項の最初にも書いた通り、やはり「目的」をしっかりと吟味して、研究と日常のバランスをとった実施していくことが大事になってくるなと思います。
授業研究会とは、こうあるべきものという固定観念に捉えず、目的に合わせて、柔軟に実施して、学校現場がよりよくなるようにしていきたいなと今回、記事を書いていて改めて思いました。
以上、授業研究会をして思ったことについてでした。
授業研究会や実際にやってみてこんなこと考えている人がいるんだなということを少し知ってもらえたなら幸いです。
これからも、精進していきたいと思います。
・読んで下さった方々へ。
今回もお読みいただきありがとうございました。
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