【学級ですぐ使える】視線について
突然ですが、みなさん、子どもたちと話すときに視線に気を付けていますか?
子どもたちは、私たちが思っている以上に視線に敏感です。
「先生に見られている気がする」といった類の話を子どもから聞いたことはありませんか?
ちょっとした意識をするだけで、子どもが、良い意味で「先生にみてもらえている」と感じるテクニック(私が我流で個人的に実践していることですが…)について書いていきます。
というわけで、以下に、明日からすぐ使える視線について書いていきたいと思います。
普段、子どもと話すときは個別の時と全体の時とあると思いますので、分けて書いていきたいと思います。
個別に話すときのポイント
①ちょっとした声掛けや話をする際は、視線を軽く合わせるようにする。
普段の生活で会話をする時から、相手をじっとみつめて話すのも良いかもしれませんが、②のいざという時にしっかりと目を合わせて話すときのために、普段は、軽く目を合わせながら話をするように私はしています。
要は、②の時と普段の差別化を図るためにそうしています。
軽く目を合わすと言われても困る方もいると思いますので、大体の目安を。
相手が聞いてもらっているという気持ちになるのは、大切だと思うので、相手が話す時は、目を見て話を聞きます。
自分が話す時には、半分くらい目を合わせるイメージです。
そうすると受け取る側の印象は大分ライトな感じになると思います。
先ほども書きましたが、この普段のライトさとのギャップが②で効果的になるので、普段から計画的に、視線に気を使っていくと良いと思います。
このくらいの配慮でしたら、誰でもすぐに実践できると思います。
②大切なことを伝える際は、視線をしっかり合わせる
当然のことのように思うかもしれませんが、大切なことを伝える際は、しっかりと相手の目を見ながら、視線を合わせて話をします。
ここで特に大切にしたいことは、大切なことを「話す時」にしっかりと目を合わせるということです。
①の時と差がでるように自分をコントロールしてください。
非言語な部分ですので、文で伝えるのはやや難しいのですが、真剣な時とライトな時との差を子どもが明確に感じ取れるように話すように意識してみると効果的だと思います。
これは、子どもの相談毎の時だけでなく、授業での指導や生徒指導等々、普段の生活からそうしてみてください。
③ちょっと指摘したいことがある場合は、あえて視線を逸らす。
こちらからのアプローチで気付かせたいことがある場合などはあえて、視線を外してみてください。
視線を外すと、独り言のようになるため、子どももすんなりと聞きやすくなったりします。
ここは相手によって有効か有効でないかは随分分かれるところですが、視線の動きのレパートリーの一つとして、もっておくととても役に立ちます。
ヒアリングをして生徒指導するときなどに意外と効果を発揮します。
あえて視線を逸らすというテクニックを活用すると会話や普段の指導における視線の活用の幅が広がりますので、ぜひ試してみください。
全体に話すときのポイント
大前提として、全体に話すときこそ、しっかりと目を合わせていくことをオススメします。
全体で話すときこそ、「自分に向かって話してくれている。」「自分を気にかけてくれている。」という気持ちになってもらうことが大切ではないかと思うからです。
ついつい全体に話す時は、そういったことがおざなりになりがちです。
明日から、注意してみてください。
①授業などで指導をする際は、エリアを決め、そこを重点的に目を合わせていく。
毎回一人ひとりに目を合わせていたら、おそらく話が進むスピードが極端に遅くなってしまいます。
ですので、4つくらいエリアを決めて、そこを順に重点的にみていくイメージで進めると良いと思います。(ほかのエリアは見ないという事ではありませんよ)
これは、時間の都合上、しぶしぶそうしている感じですが、現実的な運用としては、とてもちょうどいいように思っています。
全体指導でも目線をしっかりと合わせる時間を設けるということと、時間を意識して進めるというバランスをとるためにこの方法を採用しています。
全体指導の際に、少し意識してみてください。
②大切なことを伝える際は、視線を一人ひとり合わせながら、ゆっくりと話す
大切なことを学級全体に向けて話すことは、しばしばあると思います。
その際、視線はとても重要な役割を果たします。
全員が「私、見てもらっていた」と思えるようにしたいところです。
全体に向かって話をしていても、意外と「自分に向かって言われている」と感じる人は多くありません。(指導の後、アンケートを何度かとってみました。)
そこで、視線の出番です。
しっかりと目を合わせながら話すと随分違うということがわかりました。
コツは、精神的なゆとりと時間的なゆとりをもつことです。
ですので、感情に任せた指導や計画性のない指導の際には、当然できません。
(熱くなるとついやりがちですよね…)
しっかりと計画的に、感情をコントロールして話をすることが大切になります。
そうすることで、上手く、全体に指導をとおすことがしやすくなると思います。
ぜひ、さっそく試してみてください。
さて、今回は、視線について、書いてきました。
子どもの行動にメリハリを付けたいと私は思っているので、こちらの立ち振る舞いにもメリハリを付けるようにしています。
そういった面においても、視線を工夫することは、とても有効だと思います。
視線を工夫すると会話のみならず、普段のちょっとした指導での視線でもメッセージを伝えることができるようになるはずです。
勘違いしていただきたくないのは、子どもを先生の視線を気にする子にするという意味ではありません。(最大限気を付けなければいけないことでもあります)
私たちの普段何気なく行っている視線の動きを指導に生かせるように自分の意識下において活用していくというイメージで受け取っていただければ幸いです。
視線、これから意識してみてください。
今回もお読みいただきありがとうございました。